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自動潤滑が風力エネルギーの成長を助ける

再生可能エネルギーへの投資は、顧客や資本市場、そして人類の未来にとって良いビジネスであり、ティムケンはその点を証明し続けています。同社は、世界中の風力タービンメーカーと大手太陽光発電システムの主要な技術パートナーです。

ティムケンが2007年に風力エネルギー市場に参入したとき、その焦点はベアリングにありました。次の10年間で、同社は中国の湘潭に施設を建設し、世界中で投資を行い、地球上で最大級の風力タービンのための巨大メインシャフトとギアドライブ用のベアリングを設計し始めました。

今日ティムケンは、多様な製品ポートフォリオの重点を、風力によって世界にエネルギーを供給することに置き、その投資は会社と世界にとって報いの大きいものとなっています。世界の風力エネルギー生産量は2010年から2020年にかけて275%増加し、次の10年で再び倍増するものと見られます。

成長の大きな推進力の1つは、風力エネルギーの1キロワット時あたりのコストが着実に低下し、ティムケンの技術がその効率に貢献していることです。今日の風力タービンメーカーは、性能の拡張をティムケンに依存しています。それには、摩擦を減らし、エネルギー出力を増やし、風力タービンの保守費用を最小限に抑えることも含まれています。


「タービンは24時間年中無休で稼働しており、ベアリングやギアドライブに手動で注油するためにタービンを停止すると、発電が中断されます」。

ベルンド・ベルテルマン
、Groeneveld-BEKAの販売マネージャ


風力エネルギーにおける自動潤滑の役割

ドイツのペグニッツにあるGroeneveld-BEKAの風力事業の販売マネージャであるベルンド・ベルテルマンは、市場におけるティムケンの成長について、彼の実体験から語ります。BEKAは、ティムケンとほぼ同時期に風力エネルギーへの投資を始めました。ティムケンが2019年にBEKAを買収する頃には、BEKAの自動潤滑製品は多くの大型タービンの標準装備になっていました。

サービスとアクセスのしやすさという重要な要素があり、自動潤滑は風力タービンに不可欠なものとなっています。「タービンは24時間年中無休で稼働しており、ベアリングやギアドライブに手動で注油するためにタービンを停止すると、発電が中断されます」とベルテルマンは言います。手動による注油はまた、サービス技術者にとって時間と費用がかかり、リスクも生じます。


オランダのこの風力タービンには、BEKA-Windの自動潤滑システムが装備されており、ベアリングや歯などのすべての重要な部品に、正確に計量された潤滑剤が、適切なタイミングで自動的に注入されます。

ビデオ提供ExploringBro


低メンテナンス風力タービンの比類なきパートナー

ティムケンは2017年にGroeneveldを買収し、現在では、GroeneveldとBEKAは共に、ティムケンの顧客に比類のない知識、経験、製品範囲を提供しています。風力タービンメーカーは15年前からBEKAの前進的なシステムをタービンに使用していますが、Groeneveldは最近、オランダの風力タービンメーカーがTwinラインを採用したときから市場に参入しました。

顧客は、設置が簡単で、1か所がブロックされた場合でも、システム全体に継続的にグリースを供給するシステムなど、彼らの設計の利点を実感したのです。「これはTwinを使用した最初のメーカーでしたが、最後ではないと確信しています」とベルテルマンは言います。

Groeneveld-BEKAの2つのチームは、中国の風力市場でのビジネスへの扉を開いた新しいGPの前進的なポンプなどの新製品を開発するために、専門知識を組み合わせています。

他のティムケンのビジネスと同様に、顧客は、高いレベルのエンジニアリングサポートと優れた製品を求めてGroeneveld-BEKAにやって来ています。「通常、顧客が私たちのところに来ると、それは長期的な対話の始まりです」とベルテルマンは言います。「私たちは早い段階で関与し、カスタマイズされたソリューションを見つけるのに協力します。最終的に、顧客は用途に100%適合する潤滑システムを手にします」。

たとえば、最近のある顧客は、圧力下で分離する傾向のある潤滑剤を使用していたため、圧力解放機能を求めていました。「私たちは、当社の産業プログラムで、既存のコンポーネントを使用して彼らのシステムを設計しました。新しい方法でそれらを設置して構成しただけです」と彼は言います。「私たちは、そのカスタマイズされたソリューションを、要件に正確に適合する方法で、迅速かつコスト効率よく提供することができました」。


「2メガワットを超える発電機では潤滑システムが標準であり、洋上風力タービンには必須です。車に飛び乗って作業に行く、というようなことはできませんから」。


世界に良い影響を与える成長

この急速に進歩する分野では、市場投入までの時間と長期的な信頼性が非常に重要です。2020年に行われたローレンスバークレー国立研究所の風力発電専門家たちによる調査では、 風力エネルギーのコストが、2035年までに17%から35%、2050年までに37%から49%減少すると予想されています。世界にとってのその良いニュースは、大部分がより大きく、より効率的なタービンによって推進されています。バークレー研究所の専門家は、洋上風力タービンが2035年までに17メガワットの容量に達すると予想しています。

洋上タービンは、今後数十年で最大の成長分野となることが見込まれており、それらは自動潤滑システムを必要とします。「2メガワットを超える発電機では潤滑システムが標準であり、洋上には必須です」とベルテルマンは言います。「車に飛び乗って作業に行く、というようなことはできませんから」。

ベルテルマンは、彼の父もそうしたように、彼の37年間のキャリア全期間にわたり、潤滑に取り組んできました。今日、彼は妻と一緒に地元の風力発電所を通りかかるとき、さまざまな種類のタービンが動いているのを見て、誇らしく思っています。「多くの異なるブランドがありますが、どれもみな、Groeneveld-BEKAの顧客です」と彼は言います。「このようにして、自分たちがより持続可能な世界に貢献していることを、私は少し誇りに思っています」。


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