職場での安全を維持する文化

作業現場で研削盤を使っているときも、チームを管理しているときも、19,000人以上の従業員の安全を維持するにはどうしたら良いでしょうか?

簡単な答えは、全レベルで19,000人が関わることです。事故を防ぎ、意見を出し合い、潜在的な問題を指摘するために、毎日力を合わせるのです。

フランスのコルマールにあるティムケン工場の品質・環境・健康・安全管理責任者であるザビエル・ルノルマンは、ティムケンにおいて安全とはどのようなものであるかを実際に見せてくれます。彼は経営者、現場の作業員、ティムケンの顧客の間の中間管理者として、プロセスや 需要が何であれ、安全が常に第一の優先事項であることを確認しています。

Q:コルマールで安全を最優先にするとはどういうことですか?

Xavier Lenormand, manager of quality and environmental, health and safety at Timken’s plant in Colmar, France.

フランスのコルマールにあるティムケン工場の品質、環境、健康、安全管理責任者、ザビエル・ルノルマン。

ルノルマン:つまり、どんな新しいプロジェクトやプロセスがあっても、まず安全性への影響を考えるということです。これが最優先事項だからです。人を危険にさらすようなやり方では仕事をしません。

それはいつも簡単ではありませんが、私にとっては単純なことです。業務上の困難に関しては説明できます。でも、誰かが怪我をした理由を、経営者や、家族や、同僚に説明することの方が遥かに困難です。私はそのようなことには直面したくありません。

Q:コルマールの職場での安全においてはどのように取り組んでいますか?

ルノルマン:安全性はデータで解決できる技術的な問題ではありませんが、 データはこのプロセスにとって重要です。人間の行動のことなので、人間関係と信頼を築き、責任を共有する文化をつくります。

経営陣は明確な安全要件と慣行を出さないといけませんが、それだけでは十分ではありません。人々は通常、喜んで規則を守りますが、彼らは「なぜ」ということを理解する必要があるので、話し合いとフィードバックはそのプロセスの一部です。

私の仕事の一つは、潜在的なリスクを生み出す可能性のある内部の人間関係を常に把握することなので、コルマールで30年間勤務したことが役に立っています。私は10年間シフトを監督していたので、この役職に就いたとき、人々と工程をよく知っていました。

安全性はまた、人間関係、社会的風土、個人的な問題にも関係しており、 人々がどれだけ一員として受け入れられて、尊重されていると感じるかにもかかっています。一人の人の健全さは、チームメイトをサポートする能力にも影響を与えます。私はチームや同僚と緊密に連絡を取り合うことで、彼らの人間関係を理解し、共感し、必要に応じて行動を起こします。

Q:あなたの典型的な一日とは、どのようなものですか?

ルノルマン:そんなものはありません。今朝は、ツール部門で小さなお祝いをして一日が始まりました。安全性と効率性を向上させるために、既存の機器を複雑に改造することが完了したからです。

また、ここにいる全員は毎日行いますが、予防措置のための安全視察も終えました。私たちはそれらを二人一組で行います。潜在的なリスクを回避し、労働条件を改善するために、自分たちが何をしているかを常に考える文化を生み出すことがその目的です。

建設工事も行われているので、コンクリートトラックが2日間出入りしています。みんなが適切な予防措置を講じていることを確認するのが私の仕事です。

Q:これはとても気をつかう仕事です。あなたの原動力となっているのは何ですか?

ルノルマン:自分は楽観主義者だと思います。消防士のようなものです。悪い状況に直面するときもあるけど、プレッシャーや危険を楽しんでいます。私はここの同僚たちのことが大好きです。彼らのために強くなり、彼らを安全に保つのは私の責任でもあるので、私はそれを行っているだけです。


モーションキャプチャ技術により、ティムケンの製造チームは、人間工学に基づいて、作業やプロセスの安全性を評価することができます。 そうすることで、怪我の原因となる活動を特定でき、毎日のストレスによる疲労から身を守ることができるのです。続きを読む。