重要な作業
賢く自動化:ティムケン製造ライン設計者の紹介
製造プロセスの設計とは、アイデア(ホワイトボードにスケッチされた概念)を、より効率的な実際の設備や施設配置、機械、ロボット、工程に変えることです。プロセス設計と開発の本部長であるバーニー・ウルマー(Bernie Ulmer)にとって重要なのは、世界中のチームを1つのビジョンに繋げて、それを実現することです。
この記事では、ウルマー自身の仕事、リーダーとしての彼のアプローチ、製造の自動化における世界的な傾向についての彼の視点を語ります。
製造プロセスの設計とリーダーシップのキャリアにどのように行き着いたのですか?
ウルマー:ディルバートのコミックで 「ザ・ナック(The Knack)」 という漫画がありますが、それは正に子供の頃の私で、物を分解し、中の構造を知り、組み立て直すことに夢中になっていました。私は1997年にトリントンに入社し、2003年にティムケンが同社を買収したとき、ノースカロライナ州アッシュボロの工場に移りました。そこで、より大きな、注目されるようなプロジェクトを率いるようになったのです。
そして2015年から4年間、中国で無錫チームのローラー生産ラインの近代化と自動化を支援し、大型円すいころ軸受の生産ラインを設置しました。昨年、中国で風力タービンの軸受を生産するラインの自動化を完成させ、これは大きな目標達成でした。今年は、 風力タービンの軸受生産ラインを中国の湘潭市につくっており、インドのバルーチ市にも新工場を建設しています。
私は常にプロジェクトの目標達成を目指してます。わりと早い時期に、個人として貢献するより、リーダーとして関わる方が、より効果的に仕事ができることに気づきました。私はチームを真の目標に向けて指導したり励ますことを楽しんでいます。
あなたの役割は何ですか?
ウルマー:近代的な生産ラインや施設の配置などの設計のお手伝いをします。私は、プロジェクトの予算とともに、生産性と成果を向上させる自動化と新しいテクノロジーを取り入れるコンセプトを提唱しています。このような大規模な資本が投入されるプロジェクトでは多くの重要事項があります。すべての詳細を把握し、絶え間なく改良を重ねながら物事の詳細を組み立てていくのに2年かかることもあります。ホワイトボードのスケッチから始まったものが、完全に設計されて、稼働開始になるまで、全員を集中させて一致させることが私の仕事です。
ティムケンの従業員にとって、生産の自動化はどのような意味を持ちますか?
ウルマー:現在当社の施設で働くために採用されるオペレーターは 、最新の自動化された工場で働くことを期待しています。どこを自動化するかについて戦略的に取り組んでいます。 ロボットで製品を移動させるだけでなく、必要な場所では人間の知能を使います。複雑であっても単調な作業であるロボットとモノの移動は、自動化により、迅速かつ正確に行われるので、人の力をより有意義で充実した作業に使うことができます。
「近代化は、オペレーターが仕事に従事し、ティムケンでキャリアを継続して積んでいく動機を高めるのに役立ちます。」
バーニー・ウルマー(Bernie Ulmer)
プロセス設計と開発本部長(
最新設備を使用することで、より高い生産性を実現しています。また、明確で効率的なライン生産により、場所と費用を削減しながら、最高のティムケン ®品質を生み出しています。世界的な傾向として、人件費が増加し、適した労働者の雇用が困難になってきています。近代化は、オペレーターが仕事に従事し、ティムケンでキャリアを継続して積むというやる気を与えるのに役立ちます。
このような大規模な世界的なプロジェクトでは、人を指導することに関してどのような戦略がありますか。
ウルマー:私のキャリアでは、相互のコミュニケーションと目標を一致させることが、技術的なノウハウと同じくらい重要であると感じています。私のやり方はシンプルです。軽々しくとらえず、正直で誠実であることです。問題に焦点を当てて、原因を突き止めます。透明性は、私たち全員が常に同じ目的で活動していることを確認するために不可欠です。それが良いことでも、悪いことでも、すべてを明らかにしたいと思っています。
私は草の根活動のリーダーであり、チームが自分たちの目標を達成できるように後押しすることに重点を置いています。チームメンバーには自分たちの仕事を発表してもらい、賞賛されるべきところは、きちんと認めてあげます。人材の雇用と維持は、今日の大きな課題です。私は彼らが挑戦できるような楽しい課題を与えながら、彼らがキャリアを積んでいくことに焦点を当てています。そうすれば、私が退職したいときには、私の代わりになる人が育っているからです。
ティムケンでのキャリアでは 、オペレーション開発プログラム(Operations Development Program) や Manufacturing Academy)など、 製造におけるリーダーシップを育成するためのトレーニングを受ける機会があります。
Published: 2024/05/29