人材
製造業の未来に女性が不可欠な理由
2024年4月に発表されたデロイトManufacturing Instituteの調査によると、製造業における熟練労働者のニーズは高まっています。労働力全体での女性の割合は、男性と比較すると上昇してはいますが、製造業の労働力の30%未満です。
今日、製造業で求人中のすべての役職を女性が埋めることができます」とManufacturing Institute (MI)の社長兼専務取締役であるキャロライン・リーは述べます。MIは 米国の製造業で、回復力のある労働力を構築することに取り組む組織です。
2012年からは男女格差の是正に力を入れています。2022年、Women Make America (アメリカを成す女性、略してWMA)は、同組織の取り組みとして、大胆な目標を発表しました。2030年までに製造業における女性の割合を35%に増やすという目標です。
ティムケンの最高人事責任者であるナターシャ・ポロックは、ティムケンがMIと提携してその目標を推し進めていることを述べました。「製造業を営む組織は、労働力とその才能を開発することに関して問題に直面していますが、これは相互を助けることができる協力関係です。Manufacturing Instituteは、最善慣行と業界の基準に関して、貴重な洞察を提供します。」
変化する認識
女性は、製造業の職場で歴史的にも困難に直面してきました。しかし、製造業に対する従来の認識は急速に時代遅れになってきており、かつては過酷な肉体労働でしたが、産業4.0テクノロジーにより、あらゆる能力を持つ人が業界で活躍できるようになりました。
女性は非常に重要なスキルを持ってくると、ポロックは言います。 「継続的な学習、人材育成、指導という企業文化により、革新が可能になります。女性は、この意図的な成長と進歩の要であり、推進者です。」
、人材育成と認識
WMAでは、製造業のキャリアにより多くの女性が魅了され、彼女たちが留まり、リーダーシップの役割を担うまでに成長するために、3つの分野に焦点を当てています。「手本となる人物は不可欠です」とリーは言います。「若い女の子たちは、「自分もこうなりたい」と思えるような役割に他の女性を見る必要があります。私たちの仕事の一部は、製造業の女性が学生たちと関わり、業界の大使になるツールを提供することです。」
人材育成も重要な戦略であり、WMAチームは1000人のメンターを訓練するという目標の半分を達成しています。MIはティムケンにも同様のアプローチを取り、メンターや教育を受ける人達にも訓練や指導を提供しています。「人材育成は、職場でも、個人としても、優れた成長のツールであると考えています」とポロックは言います。
女性の貢献を強調することも重要です。2024年、毎年恒例のWomen MAKE賞の祭典では、製造業における130人の優れた女性たちが表彰され、ティムケンの業務マネージャー、アビー・ハインズも含まれています。業務開発プログラム (ODP)の卒業生でもあります。
「まだプロとしても若いのに、アビーは幅広い経験を持っているので、本当に素晴らしいです」とリーは言います。「私のキャリアの初期にもODPのようなものがあればよかったのに、と思います。」
ティムケン人事マネージャーのステファニー・フィッシャーも今年の祭典に参加しました。「これは、製造業における、女性たちの驚くべき強さと実績を思い出させてくれます。ビジョンを持った人たちが集まり、互いに支え合うのを見るのは、とても喜ばしいことです」と彼女は言います。
より包括的な未来に向けて
フィッシャーは、 MIのアドバイザーの取締役を務め、MIプログラムの形成を支援し、それらが実務に関連することを確認します。「彼女は素晴らしいチャンピオンです。会社と業界を代表して、私たちが構築したものが今日のメーカーのニーズを満たしているかを確認しているのです」とリーは言います。
WMAの次の段階は、卒業生に活躍してもらい、女性が教育を受けることを奨励することだと彼女は言います。「奨学金プログラムをつくり、受給者には、他の女性たちが彼女を応援しているということを知ってもらいたいです。これらすべてのリソースと支援が、教育を修了したときには待っているのです。」
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Last Updated: 2024/09/11
Published: 2024/08/21