受賞歴のある設計で食品・飲料業界にサービスを提供する

食品・飲料製品の加工と包装においての衛生は、人々の健康に関わっています。機器や機械は、高圧、高温の洗浄に毎日さらされます。水が侵入してしまうと、操作上の誤動作だけでなく、深刻な食品汚染のリスクが出る可能性があります。

侵入保護(IP)テストでは、水や硬い粒子が機械に侵入することを防ぐ、部品と筐体の能力を評価します。当然のことながら、食品・飲料業界では、最高の評価である「IP69K」に認定された製品をますます取り入れるようになってきました。これにはコンベアシステムからスライサー、撹拌機、ブレンダー、粉砕機、ボトリング、缶詰機械まで、あらゆる分野で使用されるベアリングが含まれます。

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お客様への対応

運転条件は、日常的な高圧洗浄に加えて、極端な温度と強力な化学物質が使用されるため、ベアリングにとって、水力発電所や航空宇宙用途と同じくらい過酷な環境となります。

しかし、ティムケンのエンジニアたちは、困難な用途向けのベアリングの設計に精通しています。

「創造的な問題解決が私たちのDNAの中にあります」と、製品マネージャーのマーク・ウォードは言います。「ベアリングが優れた性能を発揮するために必要な細かいことを理解しています。農業から風力発電、ロボット工学、食品・飲料業界まで、私たちがサービスを提供する業界で専門知識を常に開発してきたからです。」

「創造的な問題解決が私たちのDNAの中にあります。「ベアリングが優れた性能を発揮するために必要な細かいことを理解しています。農業から風力発電、ロボット工学、食品、飲料業界まで、私たちがサービスを提供する業界で専門知識を常に開発してきたからです。」

マーク・ウォード
製品マネージャー

ティムケンは125年にわたって革新を続けてきました。現在では、最先端のラボ、プロトタイプの資産、そして世界最高レベルのエンジニアたちを揃えており、顧客のニーズと新たなトレンドを反映したソリューションを開発しています。

「一般的に、お客様からの問い合わせで、業界ニーズがわかります」とウォードは言います。「彼らは自分たちがやろうとしていることを誰よりも理解しているので、私たちは注意深く彼らの話に耳を傾けます。」

それは、ティムケンの最新のイノベーションでもあるIP69K衛生取り付け型玉軸受の原点でもあります。

「お客様のベアリングシールに関する特定の問題を解決しようとしていました」とウォードは言います。

「このとき、この問題はこの1社のお客様以上のことだと気づき、業界全体の水準を引き上げるソリューションを探したのです。」


TIMKEN ® IP69K衛生取り付け型玉軸受IP69K

防水および防塵保護等級の完全ステンレスベアリング 食品・飲料加工処理に<エンドカバーを使用しません。br class="xliff-newline" />

Timken IP69K-rated bearings.

主な機器タイプ •コンベア
•スライサー
•飲料用機械
•食品加工機械

優れた保護 ティムケンは、密閉されたエンドカバー無しでIP69K規格を満たします。

Timken IP69K-rated bearings.

完全ステンレス 当社のボールのインサート(リング、ボール、ケージ)は完全にステンレスであり、完全に金属を検出することができ、耐腐食性があります。
ハウジングの多様性 当社のIP69Kインサートは、標準的なキャストステンレス、白色熱可塑性樹脂、衛生的なステンレス、衛生的な青色熱セットハウジング材料を含む4つの異なるハウジング材料でご利用いただけます。


設計のための材料

ティムケンのエンジニアたちは、完全に耐食性ステンレス鋼で作られた既存のベアリングアセンブリから始め、それを市場で最高のIP69K定格のベアリングに直すという一つの目標を達成しました。チームには、シーリングの専門家とアプリケーションエンジニアの両方がおり、3年間にわたって段階的な設計テストを繰り返してきました。レシピが完成するまで

「当社の成果を際立たせているのは、FDA(アメリカ食品医薬品局)に準拠する設計です」とウォードは言います。

シールは高強度のゴム化合物でできており、3つの接触リップで、汚染が入るのを防ぐ障壁が複数備わってます。 「フリンガー(投げつけ機)」と名付けられたこの偏向装置は、シールと連動して動き、シャフトとベアリングの内側リングと回転しながら、遠心力で固体や液体の汚染物質を文字通り跳ねのけて、高圧スプレーからシールを保護します。この組み合わせの有効性により、エンドカバーが不要になります。エンドカバーは通常、安全目的でユニットのハウジングを覆うのに使いますが、逆に、細菌を捕らえて増殖を促進させる可能性があります。

「エンドカバーがなくても、ベアリングの周りを洗浄できるようになったのは、大きな利点です」とウォードは言います。

この設計では、ベアリングの外輪の溝と抜け穴も取り除かれ、アセンブリの潤滑を可能にしました。これらを水の浸入やグリースが食品に漏れることを可能にする潜在的な弱点として認識し、チームは内部に潤滑油を完全に入れたユニットを設計しました。

勝利のレシピ

IP69K衛生取り付け型玉軸受を製造した工学技術に、人が目をとめないわけがありません。ベアリング専門家協会が開催した2023年の第1回表彰プログラムには数多くの応募がありましたが、エンドユーザーのお客様に優れたサービスを提供し「Excellence of Innovation in Product Design(製品設計における優れたイノベーション)」賞を受賞した3製品の1つに、この製品が選ばれました。

IP69K衛生取り付け型玉軸受は、ティムケンの研究開発の広範な製品試験機能を使用して、内部および外部の両方で厳密に評価され、その優れたシール性能を検証しました。 IP69K定格のしきい値を容易に上回ることができ、ウォードが期待していたように、業界の水準を引き上げています。

「設計は業界標準を満たしているだけでなく、それを超えています」と彼は言います。「私たちが望んでいたすべてを網羅しているだけでなく、それを上回っています。」


ティムケンの研究開発が実践的な科学と理論的な科学を組み合わせて、複雑な機械式動力伝達システムのベアリング性能を予測する方法をご覧ください。

Radishes being washed on conveyor belt on industrial washing line.