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サプライヤー要件マニュアル

ティムケン企業規範29.1
リビジョン 14 (2023 年 2 月)

ティムケンのサプライヤーは、品質のインシデントや作業の中断無しに、欠陥のない製品を、滞りなく納期通りに納品し、問題があるときには迅速に対応することが期待されています。

次へ/はじめに

サプライヤーは自社の製品とサービスの品質に責任を負います。

ティムケンのサプライヤー要件マニュアルの目標は、ティムケンと世界中のその関連会社と取引する際、品質に関する取引条件を明確に伝達し、全サプライチェーンを通して継続的に改善を行い、欠陥を防止し、ばらつきと無駄の削減を推進する方法を開発することです。 ティムケンが指定する担当者から正式に通知されない限り、このマニュアルに記載されている情報が優先されます。

当社のサプライヤーには、品質のインシデントや作業の中断無しに、欠陥のない製品を、滞りなく納期通りに納品し、問題があるときには迅速に対応することが期待されています。

タイプ I の材料: は、ティムケン社が販売する製品の一部となる素材です。これには、ティムケン社が販売する製品 (全体または一部) を生産するために使用されるサービスも含まれます。

このマニュアルは、タイプ I の生産材料、生産またはサービス部品のすべてのサプライヤー、および機械と関連コンポーネントのメーカーの製品品質に適用されます。

本マニュアルの原本は管理文書です。サプライヤーに配布、印刷、またはダウンロードされたティムケンのサプライヤー要件マニュアルのコピーは管理対象外文書とみなされ、自動的に更新されません。

ティムケン社のサプライヤーは、同社のサプライヤー ウェブサイトからこの文書を入手し、それに従う責任があります。 http://tsn.timken.com。サプライヤーは、この文書の改訂や更新があるか、ウェブサイトを定期的に確認する必要があります。

この文書の最新改訂版が、注文書、供給契約書に明記されているか、郵送、電子送信、またはオンラインで閲覧可能なとき、サプライヤーには、自社が供給する製品およびサービスが、その文書に準拠していることを確認する責任があります。http://tsn.timken.com

見積依頼、注文書、または供給契約書でティムケン社のサプライヤー要件マニュアルを含めなかった場合でも、サプライヤーは、準拠する責任が免除されるわけではありません。


標準要件 – 品質

ティムケン社のサプライヤーになるには、すべてのサプライヤーが当社の品質要件を満たさなければなりません。
当社の標準要件には次のものが含まれます。

  1. 品質管理システム: サプライヤーは品質管理システムを文書化して導入し、現場での評価に同意する必要があります。 サプライヤーは ISO 9001:20xx、IATF 16949:20xx、または AS 9100D:20xx への登録が求められる場合があります。必要に応じて、ISO 14001:20xx 登録/準拠または AS13100 準拠が必要になる場合があります。
  2. 品質計画 / 先行製品品質計画 (APQP): 要求に応じて、サプライヤーは、品質計画/APQP(先行製品品質計画)、または業界固有の予防システムに参加できるリソースと能力を備えてなければなりません。これには、実現可能性レビュー、DFMEA(設計故障モード影響解析)、工程FMEA、設計レビュー、プロトタイプの製造、製造部品承認プロセス、プロセス管理計画、FOD 防止活動などへの取り組みが含まれます。
  3. 是正処置: サプライヤーの製品に関連する品質問題が発生した場合、サプライヤーは書面による是正措置報告書を提出するものとし、それはティムケン品質情報システム (QIM) で、電子的に提出される必要があります。
  4. 危険物: サプライヤーは、有害物質に関連するすべての情報を提供し、すべての政府要件および安全要件を満たす必要があります。 サプライヤーは、特定されたすべての品目について、安全データシート (SDS) を提出する必要があります。
  5. 変更の管理: サプライヤーは、予定されているあらゆるプロセス変更をティムケンに通知し、変更を実施する前にティムケンの承認を得ることに同意する必要があります。 また、サプライヤーは、このことを自社のサプライチェーン全体の条件とする必要があります。 場合によっては、承認プロセスの一環としてサンプルと文書が必要になることがあります。
  6. 材料とプロセスの仕様: サプライヤーは、特定の材料およびプロセス仕様に従ってティムケン製品を製造する必要があります。 場合によっては、サプライヤーの下請けサプライヤーの承認が必要となる場合があります。
  7. 材料源の承認: ティムケンが材料を指定している場合は、すべての材料供給元がティムケンによって承認される必要があります。サプライヤーには、ティムケンの施設に材料を出荷する前に、材料認証データベース (MCD) を利用することが求められる場合があります。
  8. 不適合製品: サプライヤーは、仕様書に適合する製品のみを出荷するか、または不適合品を出荷する前に、逸脱に関して書面による承認を得る必要があります。 不適合製品の出荷に対するティムケンの同意は、サプライヤーのティムケンに対する責任を免除するものではありません。
  9. 記録: サプライヤーは、特定の記録を所定の期間にわたって保持する必要があります。ティムケンは、記録保持に関する取扱いを定め、該当する場合は、記録の処分についても定めます。
  10. 出荷および梱包要件: サプライヤーは、出荷および梱包に関するティムケンの仕様に準拠する必要があります。 これには、ラベルの仕様または要件が含まれます。
  11. サプライヤー: サプライヤーが品質、納期、またはコストの分野で継続的に期待に沿わないとき、サプライヤーはより高いレベルからの注意を受けることになります。
  12. サプライヤーのコスト回収と返金プロセス: ティムケンがサプライヤーの許容できないパフォーマンスに関してコストを回収する正式なプロセス。
  13. サプライチェーン管理: サプライヤーは、自主的に、自社のサプライチェーン全体を確認し、管理する必要があります。 サプライヤーの下請けがティムケンの要件を満たしていることを確認するのはサプライヤーの責任です。
  14. 追跡可能性: 製品のトレーサビリティは必須要件です。 サプライヤーは、ティムケンの要求に応じて、製品バッチ/ロットの一意の識別情報を提供する必要があります。
  15. 購入製品の検証: サプライヤーは、ティムケン、その顧客、または顧客の代表者による現場での製品検証を許可する必要があります。

これらの標準要件については、次のページでさらに詳しく説明します。

1.0 適用範囲

ティムケン社のサプライヤー要件マニュアルへようこそ タイプ I サプライヤー。タイプ 1 サプライヤーは、ティムケン社が販売する製品やサービスの一部または全体を構成する、製品やサービスを提供するサプライヤーとして定義されます。ここに記載されている要件は、ティムケン社の軸受および動力伝達事業部門のすべての外部タイプ I サプライヤーに適用されます。 間接材料のサプライヤーは、発注書の要件および/またはその他の契約上の義務によって定義されているサプライヤー要件マニュアルの適切なセクションに従うものとします。

ティムケンのサプライヤーネットワークの一部として、当社はティムケン社の品質の評判と、ティムケンブランドが約束することが、当社が購入する製品に反映されていることを期待しています。 このマニュアルは、当社の品質方針にある目的を達成するために必要な特定プロセスと情報を定義します。

2.0 引用規格 – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します

3.0 用語と定義

3Dプロセス: 8 つの分野のうち 3 つを使用した、簡潔な 3 段階の問題解決アプローチ

8Dプロセス: ティムケン品質問題管理 (QIM) を使う、特に不適合 (逸脱) 製品の問題のための 8 段階の問題解決法。

AECA(武器輸出管理法): 1976 年の武器輸出管理法により、防衛関連物品および防衛サービスの輸出入を管理する権限が米国大統領に与えられています。

AIAG: 全米自動車産業協会 (Automotive Industry Action Group)

AIAG-APQP: 全米自動車産業協会 - 先行製品品質計画 (Automotive Industry Action Group – Advanced Product Quality Planning)(参考マニュアル).

AIAG-PPAP: 全米自動車産業協会 - 生産部品承認プロセス (Automotive Industry Action Group – Production Part Approval Process)

ALW: 航空機着陸車輪

APQP(先行製品品質計画): 先行製品品質計画

管理項目にある部品: 通常、図面上で、部品や原材料コード番号の前に逆デルタ ()が付いている製品です。管理項目部品は、自動車の安全運転および/または政府規制への準拠に影響する可能性があります。

管理された出荷 レベル1 (CS1): 管理された出荷とは、根本的な原因の分析と是正措置を実施しながら、不適合材料を選別するための追加の検査プロセスを導入することをサプライヤーに対してティムケンが正式に要求するものです。

管理された出荷 レベル2(CSII): レベル 1の管理された出荷と同じプロセスの他にも、第三者による追加検査プロセスが完了されることが含まれます。

偽造部品: 出所、材料、製造元、性能、または特性を偽って提供される部品、構成部品、モジュール、または組み立て品を意味します。 この用語には、(A) 偽装または製造元を偽って (再度) マークがつけられた部品、(B) 元の製造元が廃棄した欠陥部品および/または余剰材料、および (C)以前に使用されていた部品が回収され、新品として提供されることが含まれますが、これらに限定されません。 偽造部品は、不適合材料として取り扱われなければなりません。 販売者とその下位層にある下請け業者は、該当する SAE AS5553 および/または AS6174 の最新版の要件に準拠するものとします。販売業者は、ティムケンから書面による承認を得ている場合を除き、必ず、未使用の正規材料のみが組み込まれるようにしなければなりません。

DFARS: 国防省調達規則 補足 (Defense Federal Acquisition Regulation Supplement)

DFMEA(設計故障モード影響解析): 設計故障モード影響解析 (Design Failure Mode and Effects Analysis)

逸脱: 仕様図、発注書の仕様、ティムケンの製品やプロセスに関する仕様または規格、ならびに業界の製品やプロセスに関する仕様と規格からの逸脱であり、対象分野には品質、外観、材料、冶金、梱包/取り扱い/出荷、および寸法が含まれますが、それらに限定されません。

DMR(不具合材料報告): 不適合材料報告書 (Discrepant Material Report) は、受領対象の第I種材料の不適合および/または受け入れ拒否がティムケンの施設で記録されたことを下請業者に通知し、是正措置を求めるために使用されます。

DVP&R: 設計検証計画および報告書 (Design Validation Plan and Report)

ECI:輸出管理情報 (Export Control Information)

FAI: 初回製品検査 (First Article Inspection)

FAR: 連邦調達規則 (Federal Acquisition Regulation)

FMEA(故障モード影響解析): 故障モード影響解析 (Failure Modes and Effects Analysis)

異物 (FO): 製品またはシステムに侵入および/または移行する可能性がある異物または物品 (例、工具、消耗品、ハードウェア、製品保護装置、個人用品、製造工程の破片、作業の破片、および環境の破片)。除去および制御できない場合、FOD(異物混入) の原因となります。(9146 3.3を参照)

異物混入 (FOD): 製品またはシステムに侵入および/または移行したあらゆる異物のことを指し、除去および制御できない場合、 FOD(異物混入)の原因となります。(SAE AS9146 3.5 を参照)

異物損傷 (FOD): 製品またはシステムに必要な安全性および/または性能特性を低下させる可能性があり、物理的または経済的に表示できる FOD(異物損傷) に起因するあらゆる損傷。(SAE AS9146 3.4 を参照)

GASL : 国際認定サプライヤーリスト (Global Approved Supplier List)

IATF (国際自動車産業特別委員会): 国際自動車産業特別委員会は、自動車業界のサプライチェーン全体にわたる総合的な品質管理を改善するために設立された自動車メーカーと関連業界団体の特別グループです。

IMDS: International Material Data System

ISIR : 初期サンプル検査報告書

ITAR (国際武器取引規則: 国際武器取引規制は、米国の国家安全保障とさらなる米国の外交政策の目標を達成するために、防衛および軍事関連技術の輸出を制限、管理する米国の規制制度です。

MSA: 測定システム解析 (Measurement System Analysis)

MSDS: 材料安全データシート (Material Safety Data Sheet)

不適合品または逸脱品: 仕様図、発注書の要件、ティムケンの製品およびプロセスに関する仕様 (または規格)、ならびに産業製品およびプロセスに関する仕様ならびに規格に準拠しない製品。 品質、外観、材料、冶金、梱包、取り扱い、出荷、納品、清浄度、寸法を対象分野として含みますが、それらに限定されません。

OTD: 期限内納品 (On-time delivery)

OUO: 公式使用のみ

PCP: プロセス管理計画 (Process Control Plan)

工程FMEA: プロセス故障モード影響解析 (Process Failure Mode and Effects Analysis)

PPAP(生産部品承認プロセス) : 生産部品承認プロセス (Production Part Approval Process)

製品: 供給者(プロバイダー)と顧客間のやり取りを含まない、プロセスの結果生まれる有形または無形の出力。

製品の安全性: 人体への危害や危険、または財産への損害という容認できないリスクをもたらさずに、その設計または意図された目的を遂行する製品の能力

購入製品の提出と承認プロセス: 購入製品のすべての設計と仕様要件がティムケンのサプライヤーによって適切に理解されているかどうかを判断し、サプライヤーの生産工程がティムケンとティムケンの顧客の技術と品質要件を満たしていることを確認するために使用されるプロセス。

QA: 品質保証 (Quality Assurance) 担当者

QIM: 品質問題管理

Read Across: 他の分野における潜在的な不適合の原因を無くすために、他の同様のプロセス、サービス、または製品の是正措置、欠陥に対して実施された管理をレビューするプロセス。

「S」- 仕様: 出荷要件および梱包要件を定めるティムケンの指定。

安全な生産開始: サプライヤーの製造プロセスが完全な生産量に達するまでの間、ティムケンの施設を保護するために行われる追加の検査活動。

SPC: 統計的プロセス管理 (Statistical Process Control)

SQD(サプライヤー品質開発): ティムケンのサプライヤー品質開発 (Supplier Quality Development) チームまたはその代表者

QA: サプライヤー品質保証 (Supplier Quality Assurance)

特徴: 合理的に予期されるバラつきが製品の加工または製造のための適合性、機能、または能力に影響を及ぼす可能性がある製品またはプロセス要件。

SR: 状況報告書 (Status Report)

提出レベル: AIAG-PPAP ガイドラインに従って部品承認を提出すること。

TSN: ティムケンサプライヤーネットワーク (Timken Supplier Network)

タイプ I の材料: ティムケン社が販売する製品の一部となる材料。 ティムケンが販売する製品 (の一部または全部) の生産に使用されるサービスも含まれます。

タイプ I サプライヤー: ティムケンが販売する製品またはサービスの一部あるいは全部を構成する製品またはサービスを提供するサプライヤー。

4.0 組織の背景

  1. 4.1 組織とその背景を理解する
    1. 当社のサプライヤーには、改善を継続することでティムケン社を助け、サプライヤーとティムケン社が負う総コストを最小限に抑える、無駄のないサプライ チェーンの構築を支援することが期待されています。
      1. 顧客重視のリーダーシップ: ティムケンのニーズを理解し、予測するように努め、それらのニーズに対応するために先を見越してインフラストラクチャを確立します。
        • これには、革新、協力、速さ、在庫管理、コストの競争力などが含まれます。
      2. 卓越性の実践 – 作業の中断や品質問題が無く、滞りなく納品が行われること。
  2. 4.2 利害関係者のニーズと期待を理解する
    1. ティムケン社は、サプライヤーの品質管理システムの適合性を検証するため、またはサプライヤー問題是正措置や予防措置の有効性を検証するために、適切と思われる場合は、現場の監査を行う権利を留保します。 かかる視察は、すべて、ティムケンが承認し、手配します。
      1. タイプ I のサプライヤーは、ティムケンの顧客、顧客の代表者、政府、または規制当局が、サプライヤーの敷地内でサプライヤーの品質システムの監視を実施することを許可しなければなりません。 これには、サプライヤーの下請サプライヤーまでに及ぶ視察が含まれることがあります。
        1. ティムケン社とその顧客は、サプライヤーの立ち会いのもと、サプライヤーの敷地内で、ティムケン社のために製造された製品に関するサプライヤーの機密情報や専有情報を含む文書を確認することがあります。
        2. ティムケンおよび/またはその顧客は、サプライヤーおよび/またはサプライヤーの下請け業者の施設の監査を実施する場合があります。それには、発注書の要件への準拠を判断するために、発注書に基づく製品の全製造プロセスと文書の監査を含みますが、これらに限定されません。
        3. 該当する場合、製品全体の品質履歴がティムケン社に提供されるものとします。 品質履歴には、製品またはサービスの製造中に生成されたすべての検証文書が含まれるものとします。
    2. IATF 登録サプライヤー品質管理システムから、IATF やその他の組織から特別なステータス条件 (新規取引の保留、品質、ニーズの改善ステータス、Q1 取り消しなど) の通知を受け取ったさい、サプライヤーは、適切なティムケンのサプライヤー品質開発 (SQD) 担当者に通知する必要があります。
    3. 以下の引用符内の用語は次のように定義されます。 AECA(武器輸出管理法) (22 USC 2778の「AECA」)および ITAR(国際武器取引規制) (22 CFR 120-130 の「ITAR」)。
      1. サプライヤーがティムケンに、またはティムケンに代わって「防衛関連物品」または「防衛サービス」を提供している場合、以下が適用されます。
        1. サプライヤーは米国国務省国防貿易管理総局 (「DDTC」) に登録されるものとします。
        2. サプライヤーは、「外国人」(米国民または永住権を持つ外国人ではない個人)に、防衛関連物品または防衛サービスに関連する技術データへのアクセスを許可してはなりません。
        3. サプライヤーは、DDTC からライセンスを取得し、ティムケンに事前に通知しない限り、いかなる「防衛関連物品」や「防衛サービス」も「輸出」してはなりません。
        4. それ以外の場合、サプライヤーは ITAR(国際武器取引規制)および AECA(武器輸出管理法) に準拠するものとし、
        5. サプライヤーが上記に従わなかったことにより生じるあらゆる費用やその他の責任からティムケンを補償し、免責するものとします。
    4. 米国政府および米国政府請負業者との契約に従って、ティムケンが下記の物品を取得するさい、当社は国防連邦調達規則補足書 (DFARS)の要件の対象となります。ティムケンの発注書で要求されている場合には、これらの要件が有効となります。
      1. 252.225.7009 – 特殊金属を含む特定の製品の取得制限
      2. 252.225.7016 – 玉軸受およびころ軸受の取得に関する制限
    5. ティムケンは、米国政府および米国政府の請負業者から国防用途の優先指定注文を受けています。それに伴い、ティムケンも、それらの優先指定注文の履行に必要な品目のサプライヤーに優先格付けを適用しなければなりません。同様に、ティムケンから優先指定注文を受けるサプライヤーは、防衛優先および割り当てシステム、15 CFR パート 700 の要件を遵守し、必要な納期を守るために優先指定注文を優先させる必要があります。
    6. ティムケンの知的財産とみなされるものにアクセスするすべてのサプライヤーは、ティムケンの機密保持契約を読み、それに署名しなければいけません。 ティムケンの利用規約への遵守が適用されます。
  3. 4.3 品質管理システムの適用範囲の決定
    1. 少なくとも、ティムケン社のサプライヤーは、ティムケンのサプライヤー品質開発(SQD)によって別途指定または承認されない限り、ISO 9001:20xx、AS9100D:20xx、IATF 16949:20xx への登録、または AS13100 の最新版に準拠する必要があり、それを取得することが要求される場合があります。
    2. ティムケンのサプライヤーに、ISO 9001:20xx、AS9100D:20xx、IATF 16949:20xx への登録、または AS13100 準拠に従って品質管理システムを開発するための十分なリソースがない場合、ティムケン のSQD(サプライヤー品質開発)は、サプライヤーリスク評価監査を使用して現場の監査を行うか、相違を評価し、リスクを特定して、ティムケンと顧客を保護するために適切な措置を講じる文書監査を行います。
    3. サプライヤーに製品またはサービスを提供するタイプ I サプライヤーは、主要な特性 (名前に関係なく)、材料またはプロセス要件 (必要な場合) など、該当する要件を購買文書で下位層のサプライヤーに提供する必要があります。
  4. 4.4 品質管理システムとそのプロセス – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します

5.0 リーダーシップ

  • 5.1 リーダーシップとその約束 – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します
  • 5.2 ポリシー – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します
  • 5.3 組織の役割、責任、および権限 – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します

6.0 計画 – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します

7.0サポート

  • 7.1 リソース
    1. 環境を保護し、コミュニティの住民の健康、安全、生活の質を確保するために、適用されるすべての政府の法規制を完全に遵守することがサプライヤーには期待されています。サプライヤーは、従業員の健康と安全に適用される法規制を遵守する必要があります。
    2. いかなる材料においても、異常または有害な放射能レベルは許可されないものとします。ティムケンへの出荷時に、EU、ISO、または現地の規格で禁止される材料や、有害とされる元素や添加剤を使うことは許可されません。
    3. サプライヤーには、ISO 14001:20xx などの環境管理システムを定義、導入、維持することが推奨されています。サプライヤーの環境管理プログラムでは、以下のことを目標として定めなければなりません。
      1. 環境保護に関して適用されるすべての法律、規制、および会社方針を遵守し、施設の設計、運用、保守における廃液、廃棄物を最小限に抑えることで汚染を根源から防止することに尽力します。
      2. 資源利用の削減、回収、再利用、リサイクルを含む予防への取り組み。可能な場合は、サプライヤーの業務および製品から来る環境への悪影響を排除します。
      3. 従業員の環境要件に対する全般的な意識を高め、日々の作業が環境に与える影響を理解するための継続的改善への取り組み。サプライヤーの環境方針、目的、目標を達成するために必要な能力と支援体制を築きます。
  • 7.2 能力 – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します
  • 7.3 意識 – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します
  • 7.4 コミュニケーション – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します
  • 7.5 文書化された情報
    • サプライヤー、ティムケン社、または規制機関の要件に従って、サプライヤーは適切な記録を保存するものとします。 (該当する場合は、ISO 9001、AS9100D、AS13100、および IATF 16949 に従う)
    • サプライヤーは、設計、製造、検査、試験のさい、適切な文書をティムケン社に提供するものとします。書類には、以下のような設計記録が (該当する場合) 含まれるものとします。
      • 設計故障モード影響解析 (DFMEA)
      • 設計検証計画および報告(DVP&R)
      • 品質計画/先行製品品質計画 (APQP) ステータス報告
    • 検査データはサプライヤーによって保管され、要求に応じて提供されるものとします。
    • 該当する場合は、製品の品質履歴をティムケン社に提供します。 品質履歴には、製造、加工、または製造中に生成されたすべての検証文書が含まれていなければなりません。
    • 文書の管理と破棄は、ティムケン製品の製造業者、ティムケン製品のサービスプロバイダー、およびティムケン製品をテストして報告書の作成を支援する研究所に適用されます。
    • 管理図、検査およびテスト結果を含む品質実績記録は、作成された年から 1 暦年保管されるものとします。

セクション 1: 文書化された情報 (AS9100D および AS13100 固有)

  1. サプライヤーは、米国市民と永住者のみが ECI/OUO 情報および品目へのアクセスを許可されることを保証するための、制御を説明した書面による手順を準備しなければなりません。手順書は、最小限として、以下について言及する必要があります。
    1. アクセス制御
    2. 保管
    3. 送受信
    4. 破壊
  2. ALW (航空機着陸車輪) 特定の要件 (AS9100D 7.5.3.2)
    1. ALW サプライヤーは、最後の納入日から最低 11 年間、すべての記録を保管する必要があります。航空宇宙分野のその他のすべてのサプライヤーについては、記録を無期限で保持することが義務付けられています。サプライヤーは、記録を破棄する前に、許可を得るため、書面でティムケンに通知するものとします。記録処分の決定が通達された場合は、記録が使用できなくなるように、適切な手段によって破棄されなければなりません。変更箇所以外のその他のすべての要件は引き続き適用されます。図面や仕様を文書化して準拠することが必要です。

8.0 業務

  • 8.1 業務計画と管理 – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します
  • 8.2 製品およびサービスの要件
    1. セクション 1: 注文書のレビュー
      1. ティムケン社から受け取った各発注書について契約書の見直しを行うのはサプライヤーの責任です。これには、ティムケンからの印刷物、規格、仕様の識別が含まれます。
      2. この要件は、次のいずれかの方法で満たされる必要があります。
        1. 発注書で印刷物、規格、および仕様の改訂版が定められている場合、サプライヤーは発注書に記載されている改訂版と同じ文書があることを確認する必要があります。
        2. 発注書でどの改訂版の文書、規格、または仕様であるか定められていない場合には、サプライヤーは、当該資料の最新改訂版を保有していることを確認するこの要件は、以下のいずれかによって満たされるものとします。
          1. 規格と仕様を確認するには TSN (ティムケン サプライヤー ネットワーク – https://tsn.timken.com/supplierinfo.asp ) で最新版を見ることができます。
          2. ティムケンの契約文書を独自で印刷、入手できない場合は、ティムケンの購買担当者またはサプライヤー品質担当者に問い合わせて、印刷された最新版があることを確認してください。
          3. サプライヤーがティムケンの最新版の印刷物を取得するためにKBE (知識ベースのエンジニアリング) TADA (ティムケン全文書アクセス)、処理前に最新版の印刷物を確認するのはサプライヤーの責任です。
    2. セクション 2: 注文書のレビュー (AS9100D および AS13100 固有)
      1. 航空宇宙用途と製品の場合、ティムケンはトランザクション コード (T コード) を利用して、下請事業者の管理に関する、顧客からの要件を特定します。これらの「T コード」は発注書に追加され、製品を製造する前にそれを確認するのはサプライヤーの責任です。サプライヤーは最新改訂版のEGS-P0777TSN (ティムケン サプライヤー ネットワーク) で、各「T コード」の詳細を決定します。
    3. セクション 3: レビューを印刷する
      1. 管理項目 部品は、部品および/または原材料のコード番号の前に来て、通常、図面上で逆デルタ (∇) がついています。管理項目の部品は、安全な業務や政府規制への準拠に影響を与える可能性があります。
      2. 特殊な性能 とは、製品または加工要件のことを指しており、合理的に予想されるばらつきが、製品の適合性、機能、製品を加工や構築する能力に影響を与える可能性が高いとされるものです。特殊特性は、ティムケンの文書または仕様で指定されます。通常、特殊特性は「KPC (重要製品特性)」または菱形記号 (◊) 付きで示されます。別の記号が使用される場合もあります。ティムケン特有の性能は、その性能の近くに適切に表示されています。
      3. 特殊/特定の性能の要件は次のとおりです。
        1. すべての特殊な性能は、特別な制御方法があるプロセスで製造されなければなりません。
        2. SPC は、最も一般的で推奨される特別な制御方法です。
        3. 有効であるとみなされるためには、安定した有能なプロセスが存在するまで Cpk 値を計算することはできません。
        4. Cpk は通常、20 日間の生産データに基づいて計算されます。最小数は 100 個の個別のサンプルか、データ ポイントです。
        5. Cpk 値は管理図に記載される必要があります。
        6. 制御不能の兆候への対応計画をチャートに示す必要があります。部品とプロセスの両方について記述する必要があります。
          1. AIAG SPCマニュアルを参照し、制御不能なサインを見ます。
        7. 場合により、原材料や硬度などの特性が特殊特性として指定され、その結果、通常のSPCを適用できないことがあります。このような場合、品質管理計画でこれらの特性に使用される特別な制御方法を特定する必要があります。
  • 8.3 製品およびサービスの設計と開発
    1. セクション 1: APQP(先行製品品質計画)
      1. 要求された場合、サプライヤーは、購入契約書を受領する前または受領後に、ティムケン社に製品品質計画を提供するものとします。
      2. 製品/プロセスの設計と開発の各段階には、製品とプロセスの検証と確認、フィードバック、評価、および是正措置があります。製品品質計画プロセスには以下が含まれますが、これらに限定されません。
        1. 先行製品品質計画
        2. 特性
        3. 実現可能性のレビュー
        4. 製品の安全性
        5. プロセス故障モードと影響解析
        6. 間違い/間違い防止
        7. 3 つの異なる段階をカバーする管理計画: プロトタイプ、生産開始前、生産
      3. タイプ I 材料の設計を担当するサプライヤーには、確かな設計の整合性を保証するために、 DFMEA (設計故障モード影響解析)アプローチを使用することが期待されています。ティムケンが造った設計を使用するサプライヤーは、設計 FMEA (故障モード影響解析)活動における責任を負いませんが、ティムケンとともに DFMEA (設計故障モード影響解析)計画活動に参加する場合があります。
      4. 品質計画の工程や、既存注文のための作業を遂行するとき、サプライヤーは、従業員が製品またはサービスの適合性、製品の安全性および FOD 防止を認識して作業することを保証するものとします。ティムケンの要件とその技術仕様への参照文書は、品質計画の一部として製品製造またはプロセスの計画に含まれる(文書化される)ものとします。
      5. サプライヤーは、偽造品または偽造部品の使用が疑われるものが、ティムケンに納入される製品またはサービスに含まれることを防止するために、サプライヤーと提供される製品に、適切なプロセスを計画、導入し、それらを管理するものとします。
    2. APQP (先行製品品質計画、AS9100D 要件)
      1. 抜き取り検査は、ANSI/ASQC Z1.4 の最新改訂版「属性別検査のための抜き取り手順と表」に従う必要があります。
      2. 受け入れ基準はサプライヤーによって定義され、必要に応じてティムケンによって承認されるものとします。すべてのデータ サンプリングについて、合格レベルは欠陥ゼロ C=0 となります。
    3. セクション 2: 管理計画
      1. ティムケン社に提供されるすべての製品は、合意された管理計画に従ってサプライヤーによって検査されなければなりません。購入または供給契約がない場合、サプライヤーは、製品がティムケン社の要件に適合していることを確認するために必要な検査方法を開発、導入、維持する必要があります。
      2. サプライヤーは、製品/プロセス管理計画に定義されているように、工程中および出荷時の監査検査、またはテストを実施するものとします。
      3. サプライヤーは、ティムケン、その顧客、顧客の代表者、政府、または規制当局が購入した製品が、指定された要件に適合していることを、サプライヤーの敷地内で検証する権利があることを許可しなければなりません。サプライヤーは、そのような検証を効果的な品質管理の証拠として使用してはなりません。
      4. ティムケン、その顧客、またはその顧客代表者による検証は、許容できる製品を提供するサプライヤーの責任を免除するものではありません。また、最終受け入れ先で、ティムケンやその顧客による、その後の拒否を妨げるものでもありません。
      5. 管理計画には、PPAP(生産部品承認プロセス)の前にティムケンからの同意が必要です。この話し合いは、最初の品質計画、APQP(先行製品品質計画)、または実現可能性における会議で始められるべきです。(IATF 8.2.3.1.1)
    4. セクション 3: プロトタイプ (IATF 要件)
      1. プロトタイプに関する活動の目的は、製品、プロセス、組み立てシステムを構築して、テストし、適合性/測定/設計検証を実行することです。
      2. プロトタイプの部品承認 (手続きはこちら) によって、コンポーネント部品の問題を確実に特定、修正することで、設計、評価、製造、組み立てにおける部品のばらつきの影響を最小限に抑えることができます。
      3. プロトタイプ部品のサプライヤーは、以下の項目を完了し、文書化し、レビューできるようにする必要があります。
        1. ティムケンのプロトタイプ用材料のサプライヤー保証
        2. デザイン記録
        3. 検査結果と、検査や試験装置
        4. 材料証明書
        5. 部品重量(質量)/シリアル情報。
    5. セクション 4: PPAP(生産部品承認プロセス) (IATF 8.3.4.4)
      1. 購入製品の提出および承認プロセスは、購入製品のすべての設計と仕様要件がティムケンのサプライヤーによって適切に理解されているかどうかを判断し、サプライヤーの製造工程が、ティムケンとティムケンの顧客の技術と品質要件を満たすことができることを確認するために導入されます。 サプライヤーは、SQD(サプライヤー品質開発)でレビューされた実現可能性に沿って決定された文書を、サプライヤーの PPAP(生産部品承認プロセス)/ISIR 提出要求フォームで提出します。
      2. 通常、提出要件には初期サンプル部品、設計レビュー、次元的レイアウト、性能試験結果、材料証明書、能力調査、工程流れ図、設計 FMEA (故障モード影響解析)、工程 FMEA、およびサプライヤーのプロセス管理計画が含まれます。
      3. このプロセスは、最新版 AIAG生産部品承認プロセス (PPAP)マニュアルに従って、ティムケンの顧客およびティムケン社の社内要件に従うものとします。顧客が別途指定した場合を除き、AIAG が定義する要件に従い、通知および提出されるものとします。顧客固有の要件は、定義され必要に応じて対処されます。
      4. サプライヤーの品質担当者が適切に定義したサプライヤーの測定能力を完全に理解するために、サプライヤーは、測定システム分析 (MSA) を行うものとし、それはAIAG 測定システム解析マニュアルの最新版に従って実行されるものとします。
      5. 初期サンプル部品と識別に関するティムケン固有の要件には、次のものが含まれます。
        1. サンプルは、生産条件下で動作する生産設備からのものでなければなりません。
        2. 測定相関を見るために、サンプルは一意に識別される必要があります。
        3. サンプルの量は、製品の性質や製造工程によって異なる場合があります。
        4. 生産材料と工程
        5. 分析/開発/検証の文書化(要求された場合)
        6. サンプルの数量がティムケンの規格または仕様で定められている場合を除き、以下のガイドラインを使用することができる
          1. 単一の部品を製造する設備からは、(300 個の生産実行のうち)少なくとも 5 つのサンプルが必要です。
          2. 複数部品の製造設備からは、キャビティ型ごとに少なくとも 1 つのサンプルが必要です。
      6. サプライヤーは、期限までに完全な承認を得るために、サプライヤー品質開発担当者または指定された工場品質担当者と協力してください。
      7. サプライヤーがティムケンから PPAP(生産部品承認プロセス)の承認、または量産の暫定承認を受けたという通知を受け取るまで、サプライヤーの生産部品をティムケンのユーザー工場に出荷してはいけません。
      8. サプライヤーの品質開発担当者から要求された場合、サプライヤーは、プロセス管理計画 (PCP) の検証に役立つ、安全な生産開始プロセスを確立するものとし、出荷されるすべての製品がティムケンの期待に沿っていることを確認します。
  • 8.4 外部から提供されるプロセス、製品、サービスの管理
    1. サプライヤーは、必要に応じて、サプライチェーン全体を識別し、管理することに積極的に取り組まなければなりません。これには、原材料のサプライヤーやメーカー、および、ティムケン社に供給される製品に使用される、すべてのコンポーネントや加工のサプライヤーが含まれます。
    2. 必要に応じて、サプライヤーは、ティムケン社に供給される品目の生産に使用されるサプライチェーン全体に対して、ティムケン社のすべての品質要件を課すものとします。
  • セクション 1: AS13100の要件
    1. サプライヤーは、該当する SAE AS13004と SAE AS13006 など (ただしこれらに限定されない) SAE AS13100 条項に沿った欠陥防止および工程管理方法を文書化する必要があります。
  • 8.5 生産とサービスの提供
    1. 8.5.1 生産およびサービス提供の管理
      1. 特殊加工に要求されるNADCAP (AS9100D 8.5.1.2 を参照)
        1. 特殊加工と定義されるものは、熱処理、溶接、メッキ加工、不動態化処理、コーティング、非破壊検査、渦流探傷試験です。ティムケンのために特別加工を行う場合は、必要に応じて NADCAP 認定サプライヤーを使う必要があります。ベンダーが NADCAP 認定を失った場合、または NADCAP/PRI が実施した監査により発見事項があった場合は、ティムケンに通知する必要があります。
    2. 8.5.2 識別と追跡可能性
      1. 必要に応じて、サプライヤーは適切な製品の追跡可能性を証明できるものとします。最初の実現可能性、品質計画、または APQP (先行製品品質計画)会議時に、特定の追跡可能性要件が特定され、レビューされます。ティムケン社のサプライヤーは、製品、バッチ、またはロットを一意に識別するための方法を文書化して、確立し、それを維持するものとします。それには識別または追跡可能性のために必要な製品マーキングも含まれます。
      2. 出荷ラベルに記載されているロット番号は、ティムケンへの出荷を含む、サプライヤーによる受領時から製造の全段階での追跡可能であり、その記録を提出する必要があります。
      3. ティムケン社は、追跡可能性要件への適合性を確認するために、現場での監査を実行するか、適切でタイムリーな文書を要求する権利を留保します。
      4. 追跡可能性情報には、個々の原材料の熱番号、または同等の情報が含まれ、それらの情報から始まる必要があります。
      5. 航空宇宙、高速鉄道、風力エネルギー製品のロットまたは熱処理バッチには、複数の材料熱番号を含めることはできません。
      6. 他の製品の場合、以下の条件が存在する場合、ロットまたは熱処理バッチに含まれる材料熱数は 2 つまでとします。
        1. 最大ロットまたは熱処理バッチサイズを維持するために、 1 つのロットまたは熱処理バッチでは、ある材料熱番号の実行が終了し、別の熱処理が開始される場合があります。
      7. 2 つの材料熱番号を持つロットや熱処理バッチは、複数の材料熱番号を持つものとして識別される必要があります。
    3. セクション 1: ティムケン材料証明データベース (MCD)
      1. ティムケン社は、入荷する材料管理を改善するために材料証明システムを開発しました。必要に応じて、軌道面、転動体、および熱処理保持器 (ケージ) のサプライヤーは、サプライヤーが所有または購入した材料をティムケンの製品生産のためにティムケン工場に納入する前に、次の特定の措置を講じる必要があります。すべての例外は、ティムケン GMQ または SQD(サプライヤー品質開発)組織によって書面で承認される必要があります。
      2. 材料証明データベース (MCD) – ティムケンの施設に供給されるすべての鋼材が承認された化学的性質を持っていることを追跡および検証するために利用されます。 サプライヤーには、世界各国のティムケンの施設で購入/受領される材料の各ロットについて適切な裏付けデータを材料証明書データベースに入力することが義務付けられています。
          1. すべての軌道面、転動体、および熱処理された保持器 (ケージ) は、ティムケンが承認した材料供給元から購入される必要があります。
          2. 各サプライヤーは、出荷品がティムケン工場に到着する少なくとも 48 時間前に、次のいずれかの方法で一次溶融証明書をティムケンに送信する必要があります。
              1. スキャンした証明書を次の宛先に電子メールで送信します。 ter-mfgtech@timken.com
              2. 材料証明書を次の宛先に FAX で送信します。 001-330-458-6888

            注意: オリジナルの熱証明書しか受け取りません。鉛筆で修正された証明書は拒否されます。

          3. 各送信に伴い、サプライヤーは MCD 提出フォームに記入する必要があります。
            1. MCD 提出フォームは、ティムケンのサプライヤーネットワークの ウェブサイトから入手できます。 http://tsn.timken.com
            2. データを正確に転記するには、FAX または電子メールで送信されるコピーが判読できることを確認してください。

        注意: 当社の電子メール システムは、jpg、tiff、pdf ファイル形式の添付ファイルのみを受信できます。

        1. 証明書が受信されると、その評価が行われます。
          1. 材料証明データが適切な仕様に準拠していない場合、またはティムケンが承認していない溶融ソースからのものである場合、受け入れ工場の品質担当者には、提出された材料のバッチが不適合であることが知らされ、追って通知があるまでは、この素材で作られる全ての製品を保留するよう、貴社に連絡が行きます。 注: 承認ステータスがMDC システムで通知されることはありません。
          2. 不適合の問題が発生しない限り、新しい要件によって納期が変更されることはありません。
          3. 確認待ちのために出荷が遅れることのないようにしてください。 解決を必要とする問題がある場合にのみ、サプライヤーに通知が行きます。
    4. 8.5.2 識別と追跡可能性 (AS9100D 特有)
      1. 販売者は、ロット、バッチ、熱、溶融、および部品ごとに、供給元 (下位層サプライヤーを含む) までの供給品の追跡可能性システムを確立し、維持するものとします。追跡可能性の記録は、品質管理と許容性の客観的な証拠としてサプライヤーによって維持されるものとし、そのような記録をティムケンの代表者が利用できるようにします。
    5. セクション 1: 承認機関メディア (AAM)
      1. サプライヤーは、承認機関メディア(AAM) 要件の適用に関する AS9100D 要件に準拠するものとします。サプライヤーは、自社の組織およびサプライチェーンにおけるAAMの使用が品質管理体制で明確に定められるようにしなければなりません。サプライヤーは、内部監査活動の一環として、プロセスとサプライチェーンを評価し、AAM 要件への準拠を維持するものとします。それには誤った適用、時機を誤った使用、虚偽表示、トレーニングの不備なども含まれますが、これらに限定されません。また、そのための通達では、日常業務での倫理的行動の重要性が強調されなければなりません。AAMの使用は、準拠および適合性を各人レベルで保証するものと考えるべきで必要があります。サプライヤーは、ティムケンの要請に応じて、従業員およびサプライチェーンとのコミュニケーションの証拠を提示できるものとします。
    6. 8.5.3 顧客または外部プロバイダーに属する財産 – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します。
    7. 8.5.4 保存
      1. 生産出荷および梱包要件の話し合いは、APQP (先行製品品質計画)に関する活動、または実現可能性レビュー中に開始される必要があります。すべての要件は、最初の出荷および PPAP(生産部品承認プロセス) の提出前に最終決定されるものとします。
      2. 製品の生産に使用されるすべての材料は、制限された、有毒、危険物に関する現在の政府および安全上の制約を満たさなければなりません。サプライヤーは、規制物質のリストに詳細が記載されている化学物質を供給してはなりません (リストはここをクリック)。サプライヤーは、PPAP(生産部品承認プロセス)の提出に関する適切な制限物質または報告対象物質の通知に従う必要があります。
      3. ティムケン社の製品に使用されている、または組み込まれているすべての材料は、制限された、有毒、危険物に関する現在の政府および安全上の制約を満たしていなければなりません。製造国および販売国に適用される環境、電気、電磁気への考慮事項も同様です。製品安全データシート (MSDS) は、適用される規制で定義されているすべての項目について提出されなければなりません。製品安全データシートは、受け取り場所に提出される必要があります。
      4. 製品安全データシートは、完全に開示された状態で、実現可能性会議および/または注文書の受領後、承認を得るために、受領場所にできるだけ早く提出されなければなりません。遅くとも、コンポーネント、原材料、または製品の最初の出荷/PPAP(生産部品承認プロセス) 提出前に、該当する MSDS シートを使用するティムケン工場に、MSDS シートを提供する必要があります。
      5. 各 MSDS の承認は、生産開始のできるだけ早い段階で取得する必要があります。製品を使用するティムケンのプラントは、MSDSシートを受理できない場合は、サプライヤーに通知します。MSDS 情報が提出されない場合、または承認が得られない場合は、初回出荷時の PPAP (生産部品承認プロセス)の提出が承認されない場合があります。
      6. サプライヤーは、要求に応じて、IMDS (国際材料データシステム)を使用するものとします。
      7. 場合によっては、ティムケン社は出荷および梱包要件を定義するために「S」仕様を指定します。「S」仕様の要件は、注文書および/または製品図面/契約の延長とみなされます。
      8. 代替方法が SQD (サプライヤー品質開発)、または受け取り場所と書面で合意されていない限り、すべての製造出荷には次の内容が含まれるか、またはその前にそれらが提示されなければなりません。
        1. 該当するすべての材料仕様に指定されている材料証明。( MCD 8.5.2を参照)
        2. SQD(サプライヤー品質開発)または受け取り場所から別途指示がない限り、該当する統計的プロセス制御 (SPC) データ (すべての印刷指定の特殊または重要な特性)。
        3. ラベルまたはバーコードラベルは、適切なAIAG ガイドラインか、工場固有の要件に沿ったものでないといけません。
      9. ティムケンの包装機器サプライヤーは、包装がティムケンのブランドおよびラベル要件に沿っていることを保証するために Timken Smartflow を利用することが求められる場合があります。要件を確認するには、ティムケンの担当者にお問い合わせください。
    8. 8.5.4 保存 (AS9100D 特有)
      1. サプライヤーは、製造中および取り扱い中の異物による損傷から製品を保護するためのプログラムを導入する必要があります。サプライヤー従業員は、FOD の予防、検出、除去に関して訓練を受け、資格を有し、有能である必要があります。サプライヤーの FOD 防止プログラムは 9146 の要件を満たす必要があります。
    9. セクション 1: 政府の財産
      1. 注文書の履行のために、ティムケンは政府財産をサプライヤーに引き渡す場合があります。「政府財産」とは、米国政府が所有、または政府に貸した財産、または米国政府が取得して供給業者の手元に置ている財産を指します。
      2. サプライヤーは、ティムケンの注文書に関連してサプライヤーに引き渡される政府所有物に関して、FAR 52.245-1 の要件に従うものとします。上記を制限することなく、サプライヤーは、ティムケン契約管理者の事前の書面による承認なしに、政府所有物を除去、再加工、修理、または廃棄してはなりません。
    10. 8.5.5 納品後の活動 (AS9100D 特有)
      1. 販売者はファイルを保管し、要求に応じて、納品された最終品目または組み立て品の報告書を提出するものとします。それには最低限、部品番号、改訂レター、部品名、発注書番号、ロット番号、ロット数量、検査サンプル数、検査および/またはテストされた特性/パラメータ、検査テストデータ、特性ごとの合格/不合格数量、検査/テストの日付、販売者の検査/テスト代表者の署名/スタンプの情報が含まれていなければなりません。
    11. 8.5.6 変更の管理
      1. 製品の承認後、サプライヤーは事前の書面による通知とティムケン社の承認がない限り、いかなる種類の変更も行ってはなりません。サプライヤーはまた、これを自社のサプライチェーン全体の条件とする必要があります。
      2. 変更とは、製品設計、製品仕様書、購入した部品、材料、サービスサプライヤーまたはプロバイダー、製造場所、製造方法、処理、テスト、保管、梱包、保存または配送の変更として定義されます。
      3. 変更はティムケンの品質問題管理 (QIM)を通して通知されるものとします。 それらには、部品設計、材料、下請サプライヤー、製造場所、またはプロセスに対する変更が含まれます。 疑問がある場合は、サプライヤーはそれぞれの企業 SQD(サプライヤー品質開発) または調達担当者に連絡することをお勧めします。要求をティムケンに提出して、所定の検証計画を進めるための承認を得ます。 このプランには、新しい製造部品承認プロセス (PPAP) の提出や FAI (初回製品検査) が含まれるか、それらが要求される場合があります。
      4. サプライヤーは、ティムケン社に事前に通知し、ティムケン社のために製造、加工、またはサービスされる製品に影響を与えるすべての設計または加工の変更について承認を取得するものとします。
      5. 変更は、その後の部品の加工、その取り扱い、または意図された用途や予想可能な用途において与える影響、または悪影響の大きさに基づいて分類されます。
      6. サプライヤーの変更は次の部門が決定します。
        1. ティムケンエンジニアリング部門
        2. 顧客主導の変更は、顧客のエンジニアまたはマーケティング部門から、ティムケンのサプライヤー品質開発部門に伝えられます。
        3. ティムケンの購買部門とサプライヤー品質開発部門
        4. 品質推進部
        5. ティムケンの製造工場/ユーザー
        6. サプライヤー
      7. 永続的な変更の場合、ティムケンのサプライヤー品質開発担当者は、新しい製造部品承認プロセスが必要かどうかを判断し、それに応じてサプライヤーに助言します。
      8. 検証および/または製造部品承認プロセス (PPAP) の承認後、サプライヤーの製品/プロセス変更要求が承認または拒否され、サプライヤーにはそれに応じた通知が行きます。
      9. この段階で、承認された変更を段階的に導入するタイミングが確立され、サプライヤーおよびすべての関係者に通知されます。
    12. セクション 1: 変更の承認
      1. ティムケンが適格な供給元として承認した後、最初の製品または最初のロットの受け入れのさい、販売者は製品の受け入れ条件(寸法、視覚、機能、耐久性など)に影響を与える可能性がある設計、材料、または加工への変更を行ってはなりません。そのさいには、ティムケンに事前に通知がなされ、承認を得るものとします。この条項の目的上、加工とは、成果物品の製造または生産中に使用される手順、システム、または実践 (例、機械加工、バリ取り、熱処理、はんだ付け、洗浄、仕上げなど) として定義されます。たとえば、以下のプロセス変更については、顧客に通知して承認を得る必要があります。
        1. 検査および/またはテスト方法の変更
        2. 販売者または下位層のサプライヤーによって製造されたコンポーネントを含む、最終品目の製造に使用されるコンポーネントの製品または加工の変更。
        3. 下位層サプライヤーの変更
        4. 新品または改造された工具、金型(交換品を含む)を使った生産(消耗品を除く)。
        5. 製造場所の変更
        6. 特殊加工の変更
    13. セクション 2: 初回製品検査
      1. 最初の生産開始、および設計変更を取り入れた後に生産された最初の製品について、販売者はその製品の包括的な検査およびテストを実行し、それを文書化して、製品がすべての図面と仕様要件に適合していることを確認するものとします。多数の金型を使用する場合は、キャビティ型ごとに初回製品検査が必要となります。
      2. 次の場合には、新たな初回製品検査が必要となります。
        1. オリジナルの最初の製品に影響を与える重要な設計や加工に変更がなされ、変更によって特性が影響を受ける場合にのみ適用されます。
        2. 製品が 1 年間製造されていない
        3. 製造場所の変更
      3. 販売者の報告書には、少なくとも注文番号、部品番号、改訂レベル、部品名、販売者の名前、図面要件 (公差を含む)、結果を取得するために使用された方法、および各測定の実際の結果情報が含まれなければなりません。ティムケンに「初回製品検査サンプル」として出荷される場合、検査に使用された部品が特定されなければなりません。初回製品データは、形式に関係なく、最初に納品される出荷物と一緒に同梱されます。
    14. 8.6 製品およびサービスのリリース (AS9100D 特有)セクション 1: 適合証明書 (C of C)
      1. 販売者は、注文書に基づいて行われる出荷ごとに(または、注文書の本文で特定の品目が指定されている場合は、指定された品目ごとに)適合性証明書を作成し、ティムケンに提出するものとします。証明書には、納品される製品が、材料証明書、加工要件、サプライヤー資格状況、ハードウェア資格などの記載された要件に適合している証拠として、販売者の品質責任者が署名するものとします。
      2. 各業務で使用および認証された下位層への仕様は、ティムケン標準 EGS-D0005 で定義された、EGS-D0005-A に記載されている現在の改訂版に従ったものである必要があります。
      3. 証明書の完成は、発注書の規定に従って厳密に履行する販売者の義務の表明、保証、約束を変更または制限するものではなく、いかなる形でも影響を与えるものではありません。
      4. 少なくとも次の情報を提供する必要があります。 販売者の名前、出荷数量、ロット番号/日付コード/シリアル番号 (該当する場合)、ティムケンの部品番号と図面の改訂、部品の製造国、ティムケンの発注書番号と改訂、注文書、図面、または仕様書に記載されているその他すべての該当要件が満たされていることを示す情報。
    15. 8.7 不適合品の管理
      1. 不適合品または逸脱品 とは、図面仕様、注文書の要件、ティムケン社の製品および加工仕様や標準、および業界の製品や加工仕様、および標準からの逸脱として定義されます。これには、数量、外観、材料、冶金、梱包、取り扱い、出荷、納品、清潔さ、寸法なども含まれますが、これらに限定されません。偽造部品は不適合品として扱われます。
      2. 製品の出荷後、輸送中またはティムケンへの引き渡し後にサプライヤーによって不適合製品が検出された場合、サプライヤーはティムケン社への詳細を記す正式な通知を送り、影響を軽減するための適切な措置を講じるものとします。
      3. 通知には、不適合の明確な説明が含まれなければなりません。これには、必要に応じて、影響を受ける部品、部品番号、数量、納入または輸送中の日付が含まれます。ティムケンが要求した場合、サプライヤーは材料または製品のロットまたはバッチの追跡可能性情報を提供するものとします。
      4. サプライヤーに不適合、不具合、拒否を通知するために、

      5. 不具合材料報告 (DMR) (手続きはこちら)使用します。DMRは、ティムケンの品質問題管理 (QIM) システムを使用して電子メールでサプライヤーの連絡担当者に直接送信され、第I種材料を受け取るティムケンのあらゆる施設から発行することができます。DMRは、不適合品の発見時に作成することもできます。サプライヤーに是正措置が要求される場合があります。
      6. サプライヤーは、QIM を使用して、要求された期間内にサプライヤーへの苦情に直接対応する責任があります。サプライヤーへの苦情に特に注意書きがない場合は、最初の応答は 30 日以内に行われるものとします。
      7. サプライヤーの製品に、設計要件で定義されている材料および/または製造上の欠陥があると判断された場合、製品は直ちに封じ込められます。ティムケン社とサプライヤーは、封じ込められた「ロット」から欠陥を除去するために製品を検査できるかどうかを判断します。
      8. サプライヤーは、DMR(不具合材料報告)調査の支援要請に応じて、詳細な検査指示をティムケン社に提供するものとします。
      9. ティムケン社は、すべての検査方法を承認する権利を留保します。
      10. 検査だけでは欠陥を検出できないと判断された場合、製品はサプライヤーに返却されるか、サプライヤーとティムケンの合意に従って廃棄されます。ティムケン社は、これらの欠陥部品によって発生したコストを特定し、サプライヤーとの間でサプライヤーコスト回収の返金手続きを開始します。
      11. 購入した製品がティムケンの施設での緊急生産に必要な場合、サプライヤーは検査のためにティムケンの生産施設に検査チームを直ぐに派遣するか、(第三者に発注書を出して)第三者の検査サービスの使用に同意するものとし、サービス費用はサプライヤーが負担するものとします。ほとんどの場合、必要に応じて、影響を受けるティムケン施設で仕分けをする方法に関して、サプライヤーにはオプションが与えられます。欠陥製品の仕分けに第三者を使用しても、製品の品質や納品に対するサプライヤーの責任が免除されるわけではありません。
      12. ティムケン社は、サプライヤーの製品やサービスの性能を完全に評価するために、必要な安全性、破壊性、および非破壊性のテストをすべて実施する権利を有するものとします。
      13. ティムケン社は、独立した 17025:20XX 認定試験機関のサービスを利用する権利を有するものとします。サプライヤーは、テストにより製品またはサービスに欠陥があることが確認された場合に限り、ティムケン社に当該テスト費用を払い戻すものとします。ティムケン社は、検査時間の適切な計算をサプライヤーに提供しなければなりません。
      14. 購入した製品が、印刷設計図に定義されている以外の理由で欠陥または不適合であると判断された場合、両当事者は協議し、封じ込め措置が必要かどうかを決定します。
      15. 封じ込め措置が必要な場合は、検査基準が確立されます。 封じ込め措置が必要ない場合、サプライヤーの製品は、逸脱プロセスを使用した適切な記録があれば、生産での使用が承認されます。
    16. セクション 1: サプライヤーの対応
      1. ティムケン社は、QIM を使用して是正措置または予防措置の速度、適時性、および有効性を監視し、サプライヤーの応対を将来の取引決定や、業務監視のための参考情報として使用する場合があります。(9.1を参照)
    17. セクション 2: サプライヤーによる管理された出荷 (CSI/CSII)
      1. 管理された出荷の目的は、ティムケンが不適合の部品や材料を受け取らないようにする厳格なプロセスを導入することです。
        1. レベル 1 の管理された出荷 (CSI) – 管理された出荷は、根本原因の分析と是正措置を実施しながら、不適合材料を選別するための追加の検査プロセスを導入することをサプライヤーに求めるティムケンの正式な要求です。管理出荷プロセスは、通常の管理に加えて実施されます。 管理された出荷の検査工程から得られるデータは、封じ込めプロセスの有効性と、初期の不適合を排除するために講じられた是正措置の有効性を測るのに重要です。
        2. レベル 2の 管理された出荷 (CSII) – レベル I の管理された出荷と同じプロセスに、第三者によって完了された検査プロセスが追加されます。 ティムケンとサプライヤーは、第三者企業と検査所在地について相互に合意します。 第三者企業は少なくとも ISO 9001:20xx の認証を取得している必要があります。
      2. 問題の重大度に基づいて、ティムケンはレベル I またはレベル II のどちらが適切であるかを決定します。
    18. セクション 3: MRB 権限 (AS9100D 特有)
      1. 注文書に別段の指定がない限り、販売者および/またはその下位層のサプライヤーには、「現状のまま使用」、「修理」、「正規修理手順 (SRPS)」、または社内の材料検討委員会 (MRB) を通じて「非正規修理手順」を行う権限はありません。それらの裁定のみならず、MRBによる裁定を必要とする逸脱および免責要求についても、ティムケンに提起して承認を得なければなりません (これには、再加工または廃棄は含まれません)。販売者はティムケン購買担当者に連絡して権利放棄書を入手するものとします。

    9.0 性能評価

    1. 9.1 監視、測定、分析、評価
      1. ティムケン社のサプライヤー評価プロセスは、長期にわたるサプライヤーの業績を測定するように設計されています。評価は、通常、ティムケン社のユーザー工場、購買、注文履行、およびサプライヤー品質開発担当者で構成される部門横断チームによって定期的に行われます。特定のサプライヤーやサプライヤーの所在地が、ティムケン社が決定した納期および品質に関するパフォーマンスのみで評価される場合があります。通常、評価では以下の5つの分野の実績が重視されます。
        1. 品質 – 製品の品質には、顧客満足を保証するための清潔さと、一貫した信頼性の高いサービスを含む、購入、輸送、エンジニアリング、梱包仕様への厳格な準拠が求められます。評価基準の例:
          1. DMR(不具合材料報告) の数
          2. P.P.M.(100万分の1)
          3. 社外苦情件数
          4. 品質の総コスト
          5. 保証請求と現場での返品
        2. 納品 – 納期通りの納品 (OTD) とは、適切な材料を、適切な場所に、適切な数量で、相互に合意した配達日時に提供することです。納品日は承認または再約束された日です。評価基準の例:
          1. OTD率
          2. 支払総額からの総受取額の偏差/平均パーセント偏差
          3. お急ぎの発送
          4. 平均偏差パーセント
        3. 料金 – 対策例:
          1. 価格のレベル
          2. 契約上の合意
          3. 配送料
          4. 支払い条件
        4. 顧客サービス:
          1. 請求書の問題
          2. サプライヤーの要求に応じる能力
          3. 正しいラインリリース、受領数量を提供するサプライヤーの能力
        5. 継続的な改善/無駄が無い:
          1. 継続的な改善活動
          2. コスト削減のアイデア
          3. 新製品開発
          4. サプライヤーは工場、購買、SQD(サプライヤー品質開発)と連携して無駄を無くし、問題解決とコスト削減の取り組みを推進します。
      2. ティムケンは、当社の製品を製造するために必要な供給地点における特定のプロセスと業務には、適切に管理する必要があるリスクがあることを認識しています。ティムケンには、供給基盤のリスクのレベルを評価するプロセスがあります。ビジネス中に、プロセスまたは業務に許容できないレベルのリスクがあると判断した場合、当社はサプライヤーに直接連絡し、リスクを管理可能なレベルにするために実装する必要がある具体的な措置を講じます。
      3. サプライヤープロセスとは、サプライヤーが品質、納期、またはコストの分野で継続的にパフォーマンスを発揮できないことが原因で、サプライヤーとの活動レベルが高まることです。 サプライヤーの品質システムに負担がかかっているか、低下していることを示す顕著な傾向がある場合にも、が開始される場合があります。サプライヤーの品質は、ティムケン SQD (サプライヤー品質開発)担当者がアクションを定義し、解決し、サプライヤー全体のパフォーマンスを向上させるために使用する方法です。サプライヤーエスカレーションの定義、結果、および開始基準については、以下のリンクを参照してください。サプライヤープロセス
        1. 段階はさまざまで、進行中のシステム的な品質問題についてサプライヤーの登録機関に通知することや、取引を中止することがティムケン社とサプライヤーにとって最善策であると認識することも含まれます。
      4. サプライヤーは、最新のAIAG 統計的工程管理 マニュアルに従って、適切な統計手法を使用してプロセスの実行を監視するものとします。プロセスと製品の特性を管理および検証する能力に基づいてニーズが判別されるものとします。 設計故障モード影響解析 (DFMEA) および/または 工程の故障モードと影響解析 (PFMEA) のような品質計画ツールは不可欠です。 サプライヤーは、ティムケン担当者から要求された場合、主要な特性に関する能力データを提出するものとします。サプライヤーには、以下を含む統計的手法を使用することが推奨されます。
        1. ゲージ R&R 調査
        2. 予知保全
        3. 欠陥解析
        4. サンプリングと (C=0)
        5. 工程分析と管理図作成方法
        6. 回帰分析 – 分散分析
        7. 他のグラフィック手法
    2. 9.2 内部監査
      1. サプライヤーは、これまでの経験、プロセスの知識、またはその他の情報源から学んだ教訓を品質計画文書に組み込むものとします。
      2. 学んだ教訓は、品質計画の文書化プロセス全体を通じてそのように特定され、要求に応じてティムケンの担当者が利用できるようにする必要があります。
      3. 安全生産開始計画 (SLP) 製品とプロセスの安定性を組織的に検証するために実装されます。SLPは、学習期間としての役割を果たします。収集されたデータが監視および分析され、必要に応じて、製品およびプロセスの調整が行われ、新規生産の開始時に適用されます。
        1. 製造部品承認プロセス (PPAP)と、重大なリスクをもたらす部品に関してティムケン工場やティムケンの顧客から要求されたとき、安全生産開始計画が、すべての生産前と生産要件に適用されます。 安全生産開始計画は、顧客の工場で受け取った不一致の材料には使用しないでください。
        2. 以下の状況では、SLP(安全生産開始計画) の適用が推奨されます。
          1. プロセス – 新規、変更、移動、または再調達されたプロセス
          2. 製品 – 新規、移転、または変更された製品
          3. サプライヤー – 新しいサプライヤー、または改良製品か新製品の既存のサプライヤー
          4. 相関活動 – テスト、検査、またはゲージ機器の相関。
    3. 9.3 管理者によるレビュー – 追加の要件はありません。該当する場合は ISO9001/AS9100D を利用します

    10.0改善

    1. 10.1 一般
      1. ティムケンとそのサプライヤーは、製造において卓越することを心がけており、最善慣行の例として、特定のティムケンの部門や他の企業をレビューする場合があります。ベストプラクティスとは、ビジネス上の原則であり、多くの場合、より優れた成果をもたらすベンチマークとして特定されます。 サプライヤーには、これらの概念を理解し、継続的改善を効果的に行うことが強く推奨されます。
      2. サプライヤーは、修正と改善が必要な領域を判断できるものとします。
        1. 品質の結果
          1. サプライヤーの品質パフォーマンス指標 – 例、 ppm (100万分の1の欠陥)、不一致材料報告の数など。
          1. 納品
            1. 納期厳守、納期のずれなど。
        1. 料金
          1. 価格の低下、品質のコストなど。
          1. サービスと革新
            1. 継続的な改善の取り組み、キャパシティ計画、請求書の問題、変更通知への対応など。
        2. サプライヤーは、すべての目標をティムケンの要件と優先事項に関連付けることができる必要があります。調査すべき問題またはプロセスの範囲を決めることが非常に重要です。 サプライヤーは、構造化された改善方法を使用して、現在のプロセスと要件との間のギャップを特定し、ギャップの深刻度を判断し、ギャップを最小限に抑えて排除する取り組みを優先させる必要があります。
        3. コスト削減は、ティムケンのサプライヤーに影響を及ぼすティムケン戦略の不可欠な要素です。ティムケンおよびサプライヤーは、市場における各自の競争力を確保および強化するため、重点的かつ体系的な手法と手段を実施して、販売製品のコストを削減する必要があります。
          1. コスト削減の目標は、次の方法で達成できます。
            1. サプライヤーとの長期契約を推進し、市場分析ベンチマークを参考にして、ティムケンがコストを削減する。
            2. ティムケンの承認後、内部品質改善プログラム、価値工学、および価値分析法のサプライヤーによる実装。
            3. サプライヤーと顧客の価格、配送手段、業績評価の見直しに基づいて、ティムケンのサプライヤー共同コスト削減を策定します。
            1. コスト削減を達成するために使用できるティムケンの推奨手法:
              1. 8Dの問題解決
              2. 改善の理念
              3. 価値分析/価値工学
              4. 5-Sの原則
              5. 5つの「なぜか」分析
              6. 品質の 7 つのツール
              7. アイディアを出し合う
              8. ベンチマーク
              9. 部門を超えたチームのギャップ分析
              10. 間違い防止
              11. VA/NVA付加価値/非付加価値(無駄をなくす)
          1. 10.2 不適合と是正措置
            1. ティムケン社の期待は欠陥ゼロです。
            2. このレベルの品質を達成するには、統計的プロセス制御技術と間違いを防止する方法を組み合わせた有能なプロセスが必要です。
            3. 不適合の潜在的な原因が特定された場合、サプライヤーはプロセス内でこれらの不適合を防止または検出するための解決策を採用するものとします。これらの解決策は、作業員の活動から独立している必要があります。
            4. 解決策は、要素の誤った設定 (例、適切な位置または反転)や、要素、機械、または規格の欠陥によりさらなる使用が不可能になることを防止または検出するために、プロセスと統合して設計、導入される必要があります。
          2. セクション 1: 8Dプロセス
              1. ティムケン社は、問題解決のための 8D プロセスを認めています。 特に不適合(逸脱)製品の解決には、ティムケン品質問題管理 (QIM) システムを使用します。
              2. これは、規律ある 8 ステップの問題解決プロセスとレポート形式です。この手法は、継続的改善の取り組みにも適用することができます。
                1. チームアプローチの使用 (3Dプロセスで使用)– プロセス/製品の知識を持つ主要な人たちのグループをつくり、問題を解決し、是正措置を取るために必要な技術分野に時間、権限、およびスキルを割り当てます。グループには指定されたリーダーが必要です。
                2. 問題の説明 – 誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どのように、いくつなど、問題を数値化した用語で特定し、社内/外の顧客に問題を説明します。
                3. 暫定(封じ込め)措置を実施および検証する (3Dプロセスで使用)– 是正措置が実施されるまで、社内/社外の顧客が問題の影響を受けないように、封じ込め措置を定義し実施します。封じ込め活動の有効性を検証します。
                4. 根本的な原因を定義して検証する (3Dプロセスで使用)– 問題が発生した理由を説明できるすべての潜在的な原因を特定します。問題の内容と検証データに基づいて考えられる要因を個別に調べることで、根本原因を見つけ、確定します。根本的な原因を取り除くための代替の是正措置を特定します。
                5. 是正措置を確認する (3Dプロセスで使用)– 選択した是正措置が顧客の問題を解決し、望ましくない副次的な作用を引き起こさないことを定量的に確認します。必要に応じて、リスク評価に基づいて緊急時対応策を定めます。
                6. 恒久的な是正措置を導入– 最適な恒久的な是正措置を定めて、導入します。根本原因が取り除されるようにするため、継続的な管理を選択します。長期的な影響を監視し、必要に応じて緊急対応策を講じます。
                7. 再発防止– この問題および同様の問題すべての再発を防ぐために、管理システム、業務システム、慣行、および手順を変更します。
                8. チームを誉める / 類似性のある物質を用いての予測– チームの総合的な努力を認めます。

            コスト回収プロセス
            ティムケンは、必要に応じて、所定の要望が満たされなかったことに伴うコストをサプライヤーから徴収することができます。 品質問題管理 (QIM) で 8Dの DMR(不具合材料報告) を発行すると、回復プロセスを開始できます。 ティムケンは、サプライヤー返金請求プロセスを使用して、またはサプライヤーとの直接交渉により、追加コストを徴収することができます。

            1. サプライヤーは、他の分野における潜在的な不適合の原因を排除するために、同様のプロセス、サービス、製品に是正措置と管理を適用するものとします(類似性のある物質を用いての予測)。
          3. 10.3 継続的な改善
            1. サプライヤーは、実証済みの方法とプロセスを厳密に適用することで、ビジネスの成功に欠かせない分野で競争力が高いパフォーマンスを達成し続けるために、継続的な改善哲学を推進し、実行する必要があります。ティムケンはティムケン品質管理システム (TQMS) が、継続的な改善の基盤となる要素を提供していることを認識しています。「TQMS サプライヤーの基礎」は、サプライヤーが問題無く生産開始し、欠陥ゼロで、より高いレベルの顧客満足度を得ることを支援する、体系的な取り組みを提供し、プロセスを継続的に改善することを可能にします。TQMSサプライヤー基本原則は、エラーを減らし、生産性を向上させ、クローズドループフィードバックを確保するための手段を適用することにより、サプライヤーの品質管理体制を補強します。
              1. サプライヤーの TQMS 要素には次のものが含まれます。
                1. 品質システム認証
                2. RPN削減方法
                3. 標準作業
                4. 標準トレーニング
                5. 階層化されたプロセスの監査
                6. 不適合物質の管理
                7. エラー防止確認
                8. 早い反応
              2. これらの方法とプロセスは、サプライヤーの組織全体で使用され、顧客と従業員の利益のためにサプライヤー製品の品質、納期、サービス、コストを継続的に改善するものとします。
              3. サプライヤーは、以下の手段によって継続的改善を推進するにあたり、最も重要な機能を果たす必要があります。
                1. 自分たちの行動とリソースの配分を継続的に改善する
                2. 従業員に目標と作業について助言を行う
                3. 開かれたコミュニケーションを促進する環境を提供する
                4. すべての従業員とすべてのプロセスの改善努力を支援し、全従業員を対象としたトレーニング システムを提供する
              4. 継続的改善プロセスの実装を支援する追加の推奨ツールは次のとおりです。
                1. ベンチマーク
                2. アイディアを出し合う
                3. パレート分析
                4. 5つの「なぜか」分析
                5. 親和性図
                6. 関与ワークシート
                7. 費用便益分析
                8. 原因と結果の図
                9. プロセス能力/パフォーマンス
                10. プロセスマッピング