Values
多様性が革新と共同作業をどのように推進するか
ナターシャ・ポロックが2006年にイタリアから米国に移住したとき、アメリカ人が「国際女性デー」を祝ってないことを知り驚きました。
YPN(ヤング・プロフェッショナル・ネットワーク)共同議長、シニア製品エンジニア
出身国:米国
なぜティムケンのことを知ったのか:ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊のグローブシティー大学での就職説明会
ARGで一番大好きなこと:他では決して一緒に働くことはないような人たちと、同僚として関係を築くこと
モットー:「新しい機会を受け入れ、学び、成長し続ける。」
楽しみにしていること:I PROMISE SchoolのMakerspaceで子供たちを指導すること
ロヒト・ヴーサルル
製品開発スペシャリスト、MAPの共同議長
出身国:インド
なぜティムケンのことを知ったのか:博士課程の研究の際に、ティムケン社員が発表した研究記事を見たこと
ARGで楽しいこと:「さまざまな文化を学び、世界中のティムケンの人たちと関わり、優れたビジネスのために、文化的な能力を高め続けることです。」
モットー:「絶対的に従うのではなく、約束を果たす」
トレイシー・ハリス
販売エンジニア責任者、MAPおよび米国南東地域のYPN
出身国:米国
なぜティムケンのことを知ったのか:大きなオレンジ色のティムケンの社名が高速道路から見えたから
ティムケンで働いて良かったこと:エンジニアリングのインターンプログラムで出会った古い友人にまた会えたこと
モットー:「水をやるところの草の緑はより鮮やかです。」
マユリ・ラチャマドゥグ
WIN India共同議長、シニアプロジェクト責任者
出身国:インド
ARGで最もお気に入りのイベント:国際女性デーのお祝い
ティムケンで働いて良かったこと:「無限のチャンス、職場の透明性、仕事と生活のバランスがとれること、包括的な企業文化です。」
モットー:「自分を信じて、目標を達成するために健全な基盤を築くので、成功をありがたく受け取り、楽しむことができます。」
「私はモルドバ出身で、ヨーロッパの他の国にも住んでいました。それらの国では3月8日は大きな祭日です」と現在ティムケンの人事部副部長を務めるポロックは言います。世界の他のいくつかの国でも3月8日は、 女性の社会的、経済的や、職場での業績を祝う日であることを彼女は知っているので、2009年に、全社でも国際女性デーを祝うことを提案しました。
「その経験から、当社の世界中にいる同僚の多くが似たような経験をしたことを、多くの人が気づいていないことに気づき、文化的なギャップがあることを知りました」と彼女は言います。「お互いを理解し、一緒にうまく仕事をしていくためには、お互いからもっと学ぶ必要がありました。」
ただし、より深く理解するためには、ティムケンの同僚たちが努力する必要があります。
「上から命令される文化は浸透しません」と彼女は言います。「双方向の働きがないといけません。」社員たちが多様性と包括性の問題について自らと互いを教育することを奨励するために、彼女はアソシエイト・リソース・グループ(ARG)のために主導的な働きをしました。
翌年、ティムケン社員は最初のARGであるWomen’s International Network(WIN 女性の国際ネットワーク)を立ち上げ、女性の進歩を推進しました。WINの立ち上げに続いて、包括性と文化の多様性を促進する「多文化のプロフェッショナル協会(MAP)」と、新しいリーダーたちにネットワーキングの機会を提供する「ヤング・プロフェッショナル・ネットワーク(YPN)」が設立されました。
ティムケンの多様性は、このような社員が運営するグループのおかげで、包括的な経営理念を活字で掲げる以上のものとなっています。彼らは異文化において、異なる側面から多様性を学習する機会をもらすので、世界的なティムケンのコミュニティを豊かにします。またそれは、顧客の問題を解決する際に多様な視点から見ることを奨励し、私たちがコミュニティの一員であるという意識と、協力、共同作業を行っていこうとする精神を育みます。ARGの活動は、チームワークを大切にするティムケンの価値観を直接支えるものです。
文化の隔たりを埋める会話
有色人種の女性として、トレイシー・ハリスは、彼女が「部屋の中で最も“多様な文化”を代表する人」のように感じることが多くある、と言います。ハリスは、ティムケンのエンジニアリングのインターンシッププログラム終了した後、2020年に販売エンジニアとしてティムケンに入社しました。
彼女はMAPとYPNのリーダー役を買って出て、2月に「ティムケンの開拓者」というイベントを、サウスカロライナ州ガフニーのティムケン施設を管理する ジョナサン・ウォーラー博士と共に、開催しました。「私が企画した最初のイベントが実現するのを見るのは素晴らしかったです」とハリスは言います。「また、MAPとWINが今年開催した6月の奴隷解放宣言記念日のイベントを非常に誇りに思っています。」
このようなイベントは、人々が思考停止状態にならずに、ものごとを考えたり、自分の信念を自問する機会になると彼女は言います。「私たちは難しい対話をする必要がありますが、あまりにも問題が大きいと、人はあきらめてしまいます。」
「どの国の文化にも独自の盲点があります」と彼女は言います。「他の視点を理解するために、一人で勉強できることは限られています。だから私たちには対話が必要なのです。」
ARGイベントに加えて、ティムケンの社員たちは、管理者たちが持っている偏見を認識し、 より多様なリーダーたちが生まれる機会をつくり、キャリアを前進させるプログラムを開発し、すべてのレベルの社員を力づけるトレーニングに参加します。
難しい問題を解決するのに必要なもの
ティムケンが文化的に多様であることは、社会的な責任を果たすだけでなく、ビジネスにとっても重要です。世界中の社員たちは協力して、非常に複雑なエンジニアリングや物流の問題を解決しています。
「私たちが地理的にも民族的にも多様であるというのは本当です」とMAP共同議長のロヒト・ヴーサルルは言います。「また、出身地に関係なく考え方が異なるので、困難な問題を解決するとき、多様な考えが非常に有利になります。」
ヴーサルルは、ティムケンの研究者チームの一員です。 中性子マッピング を使って、製造ストレッサーがベアリングの最も厚い部分にどのように影響するか、X線技術ではわからないことを解明しています。彼はインド出身で、20代のときにティムケンに入社しました。今日、彼は世界中の他の若い研究者を指導しています。
ヴーサルルは、彼のMAPでの働きは、文化的に役立つだけでなく、実用的でもあると言います。「あるイベントで、世界での仕事上のエチケットの違いや、文化的な期待について学びました。ティムケンの他の場所に出張するときがありますから」と彼は言います。その知識は、世界中の顧客に対応するときや、お互いにやり取りするときに役立ちます。
好奇心を大切にする会社は効率的
「世界で起こることは私たちには関係ないとか、私たちの会社は世界とは関係ない、ということはありません」とポロックは言います。「私たちは世界規模で競争しており、さまざまなバックグランドを持つお客様がいます。私たちの決定とソリューションは、サービスを提供する多様な市場、顧客、競合他社を理解したものでないといけません。」
ティムケンのチームが協力して、さまざまな専門分野と複数の視点を持ち込み、顧客の問題を解決します。 世界中で、ARGプログラムは理解を深め、互いの違いを認識する開けた環境をつくり、ビジネスのソリューションを生みだすのに役立っています。テクノロジーが記録的な速さで進化する中、移り変わりの速いビジネスの世界で会社が成功するために不可欠なのはこのような仕事です。
「多様性が効率を高めます」とポロックは言います。「ARGは、好奇心を育むことで、互いの違いを有利に活用する方法を教えてくれます。『これまでのやり方』が通用しなくなることがあります。その好奇心を、建設的な新しいビジネスソリューションに用いると、私たちは問題解決がうまくなります。 新しいソリューションを継続的に生み出せるように、常に新鮮な視点を持つ必要があります。」
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多様性と包括性に対するティムケンの取り組みは、世界中でその影響力を強めています。ティムケンの企業としての社会的責任への取り組みについて、詳しくは 2020年社会的責任報告書。
Published: 2022/02/24