エンジニアリングの未来に向けて、空を見上げる

ティムケンとその子会社は、小学生向けに科学を簡単に教えることから、次世代のエンジニアたちを育成する、大学生の長期インターンシップまで、STEM分野での教育を世界的に推進する活動に投資しています。イタリアでは、ロロン・グループのエンジニアたちは、毎年恒例の欧州ロケット工学大会(EuRoC)で入賞を目指して、工学部の学生たちのグループ、スカイワード(Skyward)を応援しています。

スカイワード(Skyward)は、ヨーロッパ有数の工科大学であるミラノ工科大学の学生たちでできており、幾人かのロロンのエンジニアたちも同校の卒業生です。スカイワード(Skyward)のメンバーは、2022年にロケット設計を始め、欧州ロケット工学大会(EuRoC)に参加するようになりました。2022年、ロロンから支援を受けた初年度にグループは優勝しました。

「この仕事は私たちにとって個人的なものです」と、ロロン航空宇宙産業事業開発のアルベルト・デ・ジョルジは言います。 彼はミラノ工科大学で機械工学の学士号と修士号を取得しました。「私たちは母校の学生たちを支援し、ロケット工学をサポートしています。これは、直線運動のアプリケーションで毎日目にするものではありません。」

ロロンと学習(そして勝利)

スカイワード(Skyward)の学生たちが最初にロロンに連絡した理由は、他のお客様たちのように、技術的な問題を解決するためでした。別の会社からスカイワード(Skyward)に提供された最初の直線運動のソリューションを使うと、プロトタイプに問題が出たのです。最初の要請がきっかけで、スカイワードは2022年の欧州ロケット工学大会(EuRoC)に参加することになりました。共に作った Pyxisの打ち上げに成功し、3,033メートルの遠地点に到達することができたのです。3,000メートルのロケットの打ち上げに成功しただけでなく、欧州ロケット工学大会(EuRoC)の技術賞も獲得しました。

ロロンの技術者たちは 設計コンサルティングと、ロケットの空力ブレーキ系統のミニチュア直線運動ソリューションを提供しました。空力ブレーキは、Pyxisロケットが発射後に徐々に速度を落とし、3,000メートルの遠地点に到達するのを助けました。ブレーキが遠隔測定法と搭載された電子機器を介してデータを受信すると、ロロン® のミニモノレールが作動し、空力ブレーキを適切な位置に伸縮させることができます。

Detail of rocket aerobrakes.「リニアレールは摩擦を低減し、旅客機の巡航速度に近い速度で空力ブレーキを伸縮させることができます」とデ・ジョルジは言います。「空力ブレーキはクレジットカードほどの大きさしかありませんが、高性能のレールがなければ、正しく開いて調整することができません。」

ロロンのエンジニアたちは、2023年にスカイワードチームがGeminiをつくって欧州ロケット工学大会(EuRoC)に参加する際にも同様のコンサルティングと製品ソリューションを提供しました。

共に問題を解決する

ティムケン製品ポートフォリオに関わるエンジニアたちは、クラスのプロジェクトや設計コンテストで学生を指導します。スカイワードの学生たちは、すでにヨーロッパ有数の工科大学の教授たちにアクセスできるため、ロロンのエンジニアたちが学生と相談するときも、他の顧客と同じように接します。このようにして、学生は技術系ベンダーとの協力体制や、技術や製造のサプライチェーンがどのように機能するかを実体験を通して理解することができます。

スカイワードの各チームは、大学からわずか25 km離れたミラノのロロン本部に招待され、 技術会議に出たり、納入前のリニアレールソリューションの検査をしたりします。スカイワードは、ロロンや他のベンダーとの進捗状況をソーシャルメディアに投稿し、最新の設計や、テストの開始など、全ての重要な出来事を共有します。

「私たちはすべてをフォローしています」とデ・ジョルジ は言います。「ロロンの全員が刺激を受けて、将来のエンジニアたちの育成に関わろうとしています。」

ロロンとスカイワードは現在、2024年の欧州ロケット工学大会(EuRoC)に向けて学生たちがつくるLyrnaの開発に協力しています。


Portrait of Alberto De Giorgi.

「学生を支援するのは良いことですが、私たちは学生を顧客のように扱います。彼らの教授が彼らを指導し、私たちは、実際に仕事でサプライヤーと技術的に協力することがどのようなものであるかを彼らに示しています。」

アルベルト・デ・ジョルジ

航空宇宙事業開発マネージャー、 ロロン
2021年にRollonに入社
2007年と2010年にミラノ大学工科大学卒業


Portrait of Luca Scaccabarozzi.

「スカイワードの学生たちがプロジェクトを発表し、彼らの成功と困難を分かち合うのを見るのはとても興味深いことです。ライブの飛行試験を見て結果を学ぶことが一番楽しいです。」

ルカ・スカッカバロッツィ

産業部門機械エンジニア 、ロロン
2019年にRollonに入社
2016年ミラノ大学工科大学卒業


ティムケンは、STEM分野でのキャリアを世界中の際立たせるような実践的なプログラムを提供するさまざまな組織と提携しています。 NASA および レブロン・ジェームズ・ファミリー財団の I PROMISEスクールと言う教育における協力体制について、詳しくはこちらをご覧ください。